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吉永小百合、山田洋次監督は「山田学校の校長先生」

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吉永小百合、山田洋次監督は「山田学校の校長先生」

第28回東京国際映画祭(TIFF)のイベント「歌舞伎座スペシャルナイト」が、10月26日に歌舞伎座で開催。歌舞伎俳優・片岡愛之助による歌舞伎舞踊「雨の五郎」が披露され、黒澤明監督作『虎の尾を踏む男達』の特別上映が行われた。山田洋次監督とジョン・ウー監督のSAMURAI(サムライ)賞の授賞式には、山田洋次監督作『母と暮せば』(12月12日公開)で主演を務める吉永小百合と、大友啓史監督がサプライズゲストとして駆けつけた。

山田監督は、『幸福の黄色いハンカチ』(77)で第1回のTIFFから参加している。「28年の歳月を経て、SAMURAI賞という素晴らしい賞をいただけたことを大変光栄に思っています。僕の作品はSAMURAIにふさわしいほど勇ましいものじゃないです。ふさわしいのはジョン・ウーさん。彼に心からお祝いを申し上げたいです」。

ジョン・ウーは「最も尊敬する映画の師匠である山田洋次監督と共に受賞できてうれしく思っています。日本映画にはたくさんインスパイアされてきて、いまもなお、インスパイアされ続けています」と大喜びの様子だった。

吉永は、山田監督について「山田学校の校長先生、人生の師でもあります。監督の価値観がとても素敵。いつまでも山田学校の生徒でありたいと思っています」と監督への敬意を口にした。

山田監督も「吉永小百合さんという人には嘘をつけない。真実を語らないといけないという気持ちにさせてくれるから、ついつい一生懸命良いことを言っちゃう。僕にとっても大変に励みになります」と笑顔を見せた。

大友監督はジョン・ウー監督の大ファンで「昨日、夜通し5作品観て、ものすごいパワーに驚きました。ちょっとでも追いつけるよう、また、ジョン・ウーさんに映画を観てもらえるよう、努力します」と語った。【取材・文/山崎伸子】

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