今後ボンドガールになって欲しい6人の英国人女優

『007 スペクター』(日本12月4日公開)の爆発的大ヒットに絡んで、世界中では「次のジェームズ・ボンドになるのは誰？」という噂でもちきりだが、「007」シリーズといえばボンドガールも重要な要素。イギリスのウェブサイトfemalefirstが独断で、ボンドガールを演じて欲しい6人のイギリス人女優を挙げている。

断トツの1位は、現ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグの妻で、その美貌が絶賛されているレイチェル・ワイズ(45)。願わくば夫婦でボンドとボンドガールに扮するのを見てみたいものだが、実際には難しいだろうという予想から、もし次回作でもダニエルがボンドを演じることになれば、その次の作品での起用ということになってしまう。

だがレイチェルなら、美しさも申し分がない上に、フランチャイズ映画にも出演しており、『007　カジノ・ロワイヤル』(06)のエヴァ・グリーンのようにシリアスさと深みを与えてくれる、最高にして最も興味深いボンドガールを演じてくれるとの期待値も高い。

歴代のボンドガールの平均年齢は29歳だが、『007 スペクター』のモニカ・ベルッチも51歳であることから、若さだけではないボンドガールが期待されており、年齢もネックにはならないのではないかと考えられている。

イギリスの若手実力派女優キャリー・マリガンは、これまでのキャリアからブロックバスター映画に出演するとは考えにくく、またさまざまな役どころを見事に演じるものの、彼女が選ぶ役どころはボンドガールとかけ離れていることは間違いない。しかし、キャリーが、これまでのキャリアからの脱皮を図る手段としては、ボンドガールは最適であり、これまでとは違ったテイストのボンドガールが拝めるのではないかと期待されている。

『ハンガー・ゲーム』シリーズ、そして人気テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で大ブレイク中のナタリー・ドーマーは、人気と知名度という点でも申し分なし。またアクションもさることながら、ナタリー自身もバイタリティあふれる強い女性を好んで演じており、ボンドガールになれば、彼女の名を世界的に知らしめる大きなチャンスとなるだろう。

トム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14)で、アクションスターとしての名をとどろかせたエミリー・ブラントは、スケジュールの都合で降板したものの、マーベルコミックのブラック・ウィドウ役に白羽の矢が立ったこともあり、クライム・アクション『ボーダーライン』(日本16年4月公開)で主演も務めていることから、今最も売れているイギリス人女優と言える。ブレイク作『プラダを着た悪魔』(06)ではコメディのセンスも発揮しており、美貌に加えて少しコミカルな新たなボンドガールを演じてくれそうだ。

エディ・レッドメインがアカデミー賞主演男優賞を受賞した『博士と彼女のセオリー』(14)で博士の妻役を演じて注目を浴びたフェリシティ・ジョーンズは、キャリー・マリガンと同様にブロックバスター映画女優ではないが、『スター・ウォーズ』のスピンオフ映画『Rogue One: A Star Wars Story』(全米2016年12月16日公開)に出演が決定しており、ボンドガールは新たな新境地を築き、知名度を上げるには絶好のチャンスになりそうだ。

41歳のエミリア・フォックスは、オックスフォード大学卒の才女で、イギリスのテレビ界では確固たる地位を築いているが、他の5人の女優たちと比べるとハリウッドでの知名度は低い。しかし実力派女優としての深みと存在感、そして知性溢れるボンドガールを演じることができそうだ。ボンド自身も年齢を重ねていることから、女性にとって、よりリアルなボンドガールが必要とされており、レイチェル同様に年を重ねた新たなボンドガール像を打ち立てることができる女優として期待されている。

一体、次回作でボンドガールに選ばれるのは誰なのか？少し気が早いかもしれないが、最新作『007 スペクター』がシリーズ最高傑作の呼び声も高いだけに、監督、ボンド役、悪役とあわせて今から楽しみだ。【NY在住/JUNKO】