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第88回アカデミー賞ノミネート直前予測【監督賞編】

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第88回アカデミー賞ノミネート直前予測【監督賞編】

いよいよ現地時間の14日にノミネート発表を迎える第88回アカデミー賞。今年もgoldderby.com、awardscircuit.com、ハリウッド・レポーター誌などの分析結果をもとに、カテゴリー別にノミネート予測をまとめてみた。

『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督
『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督写真:SPLASH/アフロ

今回は一騎打ちとはいかないが、先の第73回ゴールデン・グローブ賞で監督賞を受賞して存在感を高めた上に、オスカーを占う上で最も重要視されている第68回全米監督協会賞でもノミネートを果たし、今一番優位に立っていると言われているのが、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(『レヴェナント:蘇えりし者』)だ。また、かねてから評判の高かったトム・マッカーシー監督(『スポットライト 世紀のスクープ』)も、ほぼノミネートが確実視されている。

『オデッセイ』のリドリー・スコット監督
『オデッセイ』のリドリー・スコット監督写真:SPLASH/アフロ

昨年も全米監督協会賞でノミネートされた5人の監督のうち、クリント・イーストウッド監督以外の4人がアカデミー賞にノミネートされていることから、他にノミネートされたリドリー・スコット監督(『オデッセイ』)、ジョージ・ミラー監督(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』)がノミネートされるのではないかと予測するメディアが多い。

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ監督
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ監督写真:SPLASH/アフロ

となると残るはあと1席となるが、熾烈な闘いを争うのが、全米監督協会賞にノミネートされたアダム・マッケイ監督(『マネー・ショート 華麗なる大逆転』)と、オスカー好みのトッド・ヘインズ監督(『キャロル』)だ。マッケイ監督が優勢だが、どうしてもコメディ作品の監督というイメージが強く、それがネックになる可能性がある。

『ブリッジ・オブ・スパイ』のスティーブン・スピルバーグ監督
『ブリッジ・オブ・スパイ』のスティーブン・スピルバーグ監督写真:SPLASH/アフロ

過去に『シンドラーのリスト』(93)で作品賞と監督賞 『プライベート・ライアン』(98)で監督賞を受賞しているスティーブン・スピルバーグ監督(『ブリッジ・オブ・スパイ』)は、全米監督協会賞にノミネートされているにもかかわらず、「昨年、オスカー会員が好むイーストウッド監督がオスカーに漏れたが、今年はスピルバーグ監督がその不名誉な一人に選ばれる可能性が高い」として、ノミネートから外れると予測するジャーナリスト達も多い。だが可能性は十分に残されている。

また、ジョン・クローリー監督(『ブルックリン』)、F・ゲイリー・グレイ監督(『ストレイト・アウタ・コンプトン』)、ライアン・クーグラー監督(『クリード チャンプを継ぐ男』)、レニー・アブラハムソン監督(『ルーム』)、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督(『ボーダーライン』)、クエンティン・タランティーノ監督(『ヘイトフル・エイト』)、ダニー・ボイル監督(『スティーブ・ジョブズ』)、ジェイ・ローチ監督(『TRUMBO(原題)』)、トム・フーパー監督(『リリーのすべて』)などにも可能性はあるが、もしノミネートされれば、かなりのサプライズとして捉えられることになる。

第88回アカデミー賞授賞式は、クリス・ロックの司会で、2月28日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。【NY在住/JUNKO】

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