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ワルメンなんて作り物。現在の不良のリアルがここにある!

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ワルメンなんて作り物。現在の不良のリアルがここにある!

静岡県富士宮を舞台に不良たちの生き様をリアルに描き、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016のファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門でグランプリに輝いた『孤高の遠吠』(3月26日公開)。プレミア上映されたカナザワ映画祭2015でも大反響を呼んだという本作だが、観客の心を掴んだ理由とはなんだったのだろうか?

劇中に登場する不良たちは紛れもない本物!
劇中に登場する不良たちは紛れもない本物!

他作品には決して真似できない本作の魅力とは、何よりそのリアルさ。劇中に登場する役者たちはほとんど演技経験のない元&現役の不良であり、マジもんの迫力が正直ヤバイ。監督を務めた小林勇貴の弟が元不良で、その相棒で監督の前作『NIGHT SAFARI』で主演を務めた赤池由稀也など、出演者たちから聞いたエピソードを基に作品は作られたという。演じる側も、実際にケンカなどの経験があるからこそ、素直に役に入れたのだとか。

【写真を見る】肩や胸、背中一面に本物の刺青が…!
【写真を見る】肩や胸、背中一面に本物の刺青が…!

ドキュメンタリーのような真実味に溢れてはいるが、とはいえこれは劇映画。富士宮で暮らすユヅキ、カミオ、リョータ、ショーヤの4人が先輩から原付バイクを購入した事から、不良の世界に入ってしまうという物語だ。原チャリハンター、暴走族、窃盗団など、登場人物はワルのオンパレード!

バイクも富士宮の不良たちが実際に乗っているもの
バイクも富士宮の不良たちが実際に乗っているもの

リアルゆえに劇中には目をそらしたいようなシーンが多々あるが、一時期流行ったエンタテインメント化されたワルメン映画とは違う不良たちのリアルがここにはある。そんな時代を通過した人はもちろん、まったく関係なかった人にもリアルでバイオレンスな青春群像ドラマとして楽しんでほしい。【トライワークス】

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