作品紹介

受賞作品
劇団あわひ「光環(コロナ)」
コロナ禍によって失われたかに見える世界と、日食の瞬間にだけ地球からも見ることが出来る太陽コロナを重ねて描き、夢と現実の狭間の浜辺で、ありえたかもしれない過去/ありえるかもしれない未来として漂う自らの幽霊と邂逅する少女の姿が描かれる。

音楽
ヌトミック「ぼんやりブルース」
2011年に起こった東日本大震災と、2020年以降の新型コロナウイルスによるパンデミックへの取材を元に、今を生きる人々の不安を多様な音楽と共に描いたパフォーマンス作品。2021年に東京での初演を経て、第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品となった本作を、新演出で上演する。

ファンタジー
コメディ・喜劇
音楽
東京芸術劇場「気づかいルーシー」
原作は松尾スズキの文/絵による 『気づかいルーシー』(千倉書房)、脚本・演出はノゾエ征爾。主人公のルーシーと、育ての親のおじいさん、飼い馬が互いに気づかいしすぎるあまりに引き起こす残念な悲喜劇が、オリジナルスコアの生演奏に乗せて歌あり踊りありで展開する、ほろ苦くも楽しい舞台。

友情
受賞作品
マームとジプシー「cocoon」
人気漫画家今日マチ子が、沖縄戦におけるひめゆり学徒隊に想を得て描いた傑作「cocoon」。2022年に8Kカメラ+立体音響(DolbyAtmos)で収録された。

コメディ・喜劇
SPAC-静岡県舞台芸術センター「ペール・ギュント」
世界をめぐるペール・ギュントが、あらゆる欲望を痛快に満たす冒険劇。今からおよそ150年前、劇作家イプセンがノルウェーの民話をもとに書き上げた壮大なドラマを、SPAC宮城聰は俳優の生演奏による躍動感あふれる音楽劇に仕立てた。

友情
音楽
コメディ・喜劇
こまつ座「紙屋町さくらホテル」
原爆投下直前の広島を舞台に、身分を隠してホテルにやってくる様々な人々を巻き込みながら、巡演のための稽古を重ねるさくら隊の物語を描く。

友情
受賞作品
こまつ座「木の上の軍隊」
実話から生まれたいのちの寓話が今、語りかける。ある南の島。ガジュマルの木に逃げ込んだ兵士二人は、敗戦に気づかず、二年間も孤独な戦争を続けた——

ドキュメンタリー
豊岡演劇祭実行委員会「豊岡演劇祭2022の記録」
9つのエリアで展開された豊岡演劇祭2022。劇場に限らず、魅力的なロケーションで実施された演目の数々には、多様な観客・演者が参加した。大小様々な演目は、熱気・笑い・悲しみ・静寂・興奮・活力・喜び・戸惑いなど、様々な情動を誘発する。映像作品『豊岡演劇祭2022の記録』は、その一部を映像によって追体験させてくれる、短い記録である。

受賞作品
オル太「超衆芸術 スタンドプレー」
滑稽かつ批判的な眼差しから日常を切り取り、都市における無意識の振る舞いを人・物になって自在に演じてきたオル太が、2020年東京オリンピックを目前に、京都で初となるスタンドプレーを上演。新国立競技場の構造モデルから設計したスタジアムを劇場に再現し、「自らが演じること」と「演じることを観ること」が演者と観客、都市と劇場のなかで入れ子構造で立ち上がり、人間の共存に結びついてきた行為を問いかける。

ダンス
Dance Base Yokohama『瀕死の白鳥』『瀕死の白鳥 その死の真相』
ダンスの歴史にフォーカスをすることでダンスの「継承」と「再構築」の2つの視座からプログラムを構成した公演。2021年10月に愛知県芸術劇場にて初演。世界中のバレエダンサーが踊り続けてきたフォーキン原作による『瀕死の白鳥』。本公演では日本を代表するダンサーの酒井はなが、演劇作家の岡田利規と取り組んだ新解釈バージョンを上演。白鳥の死因に迫ることでバレエの様式を解体し、現代のパフォーミングアーツの新たな局面を切り開いた。

音楽
ダンス
友情
劇団鹿殺し 15周年記念公演・怒パンク時代劇「名なしの侍」
時は戦乱の世。幾多の武将が名を馳せる中、月見草のように闇に咲く名も無き侍たちがいた。強さとは何か?死ぬべき時はいつか?生きる意味とは?はぐれ雲に問い続ける刃の光。流れた血のあとに、月の涙が零れ落ちる。合戦の騒乱を生バンドに乗せ、足軽が管楽器を吹く。嘆きのギター、進軍のベース、生きる鼓動がドラムに乗り移る。劇団鹿殺しが挑む「新世代パンク時代劇」!

ドキュメンタリー
伝統芸能
烏丸ストロークロック「但東さいさい」
但東は兵庫県豊岡市の東端に位置し、三方は京都に囲まれ、山あいに美しい田畑が広がり、その山と田畑の間に小さな集落が点在しているような地域。集落は合橋(あいはし)、資母(しぼ)、高橋という旧村名に由来する生活圏に分かれている。「但東さいさい」では、但東の3地域の子どもたちと但東の民話を元にしたオリジナル神楽を創作。3地域の神社を巡り、境内に残る農村歌舞伎舞台にてお披露目した。

家族
友情
受賞作品
こまつ座「イーハトーボの劇列車」
―これは井上ひさしが愛してやまない日本語に、不思議でかわいらしく、輝くような生命を与えてくれた、ある岩手花巻人の評伝劇―
詩人にして童話作家、宗教家で音楽家、科学者で農業技師、土壌改良家で造園技師、教師で社会運動家。しなやかで堅固な信念を持ち、夭逝した宮沢賢治。「世界ぜんたいが幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない」そう信じた宮沢賢治が夢見たイーハトーボは果てしなく遠かった。
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えいぞうを観る

家族
やしゃご「きゃんと、すたんどみー、なう。」
2017年。関東圏郊外。三人姉妹が住む一軒家。長女は、知的障がい者である。親はもうなく、主に三女が家を仕切っている。次女が結婚し、夫と建てた新居への引っ越し日。引っ越し業者とともに作業をする姉妹たち。そこに、長女と結婚したいという男が現れる。

友情
玉造小劇店「体育の時間2019-2020 〜全ての女性アスリートに捧ぐ〜」
昭和8年。日本の女子スポーツは発展途上。「女が人前で足を出すとは何事か!」と才能ある選手が出ても世論がその芽を摘む有様。そんな時代、日本初の女子体育高等師範学校が設立される。100m走で日本記録を出した早乙女撫子もその学校に入ることになった。撫子にとって、学校生活は刺激的で発見の連続。女子スポーツを取り巻くあらゆるものを経験しながら、撫子は自分にとってスポーツとは何か問いながら成長して行く。

恋愛
友情
東京芸術劇場「ロミオとジュリエット」
演劇界を牽引する若手演出家・藤田貴大が新しい解釈で描き出す、ロミオとジュリエット、若い二人の出会いから死に至るまでの5日間。ロミオ役を演じるのは、マームとジプシーに旗揚げから参加する青柳いづみ。ジュリエット役は、オーディションで選出され本作が初舞台となる豊田エリー。

受賞作品
一般社団法人 TRASHMASTERS vol.35「ガラクタ」
原発の産業廃棄物を受け入れ町興しをしようとする市長と、受け入れに対する反対勢力。狂おしいほど駆け引きが横行する町の未来はいかに

ダンス
ファンタジー
ミクニヤナイハラプロジェクト「はじまって、それから、いつかおわる」
すれ違う時間のなかで、彼はどんな記憶を彼女に残したろう。はっきりとそこにいるのに、キミはまるでずっと遠い果てからやってきた光がかろうじて描いただけの幻影のようだ。違う時間、違う場所で生きてきた人たちが時空を超えて出会い、やがて別れる。はじまって、それから、いつかおわる私たちに捧げる「初めての生」と「やり直しの死」の物語。
EPADをもっと知ろう!
の とりくみ
EPADは、舞台芸術のアーカイブを人々の共有財産としてオンラインで閲覧可能にし、場所・時間を超えて届ける仕組づくりを行っています。
舞台芸術を見たい方、創りたい方、文化を愛する方に新しい出会いをもたらし、EPADが「人と文化とのデジタルジャンクション(分岐点)」になることを目指して、日々活動しています。
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©︎上田太樹 ©クイックオバケ ©️宮川舞子 ©Naoshi HATORI ©Okamoto Naobumi ©ミュージカル『刀剣乱舞』髭切膝丸 双騎出陣 2020~SOGA~ 製作委員会 ©清水俊洋 ©Tomoko Mukaiyama Reinier van Brummelen ©matron2021 ©igaki photo studio 提供:豊岡演劇祭実行委員会 ©青木司 ©onnacodomo
(Photo)塚田洋一/Yoshikazu Inoue/Photo Yulia Sko/写真提供:文学座/撮影:ノザワトシアキ/宣伝美術:永瀬祐一/宣伝写真:西村淳/撮影:宮川舞子/photo by bozzo/写真:江森康之/デザイン:入交星士/Naoshi HATORI/撮影:谷古宇正彦/岡本尚文