スワンプ・ウォーター:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
スワンプ・ウォーター
スワンプ・ウォーター
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スワンプ・ウォーター

1994年10月26日公開
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1993年で生誕100年を迎えたジャン・ルノワールが第二次大戦中にパリを逃れ、アメリカに渡って撮った第一作目で、南部の沼地にある一つの村で起こった一つの事件をもとに村の人々の間で生じる出来事を描いた群像劇。監督のジャン・ルノワールは、無声映画時代から映画を撮り始め、戦前は、フランスで『牝犬』「大いなる幻影」「ゲームの規則」など多くの傑作を残し、戦後再びフランスに帰還するまで、ハリウッドで映画を撮り続け、「南部の人」「浜辺の女」など、様々な作風の作品を残した。製作は、アーヴィング・ピチェル。脚本は、「駅馬車(1939)」のダドリー・ニコルズがヴェリーン・ペルの短編小説をもとにして書き上げた。撮影は、ペヴァレル・マーレーとルシアン・バラード、編集は、ウォルター・トンプソン、音楽は、デイヴィッド・ルドルフが担当している。主演は、「西部の男」で映画デビューし、「ローラ殺人事件」などに出演していて演技に定評があるダナ・アンドリュース、「イヴの総て」のアン・バクスター。その他、「西部の男」「死刑執行人もまた死す」「リオ・ブラボー」など硬軟問わずあらゆる役柄をこなす個性派男優ウォルター・ブレナン、「孔雀夫人(1936)」「黄金(1948)」「マルタの鷹(1941)」のウォルター・ヒューストン、「果てなき航路」のワード・ボンドなど名優が揃っている。

ストーリー

ジョージア州の広大な沼地はしばしば冒険家や狩猟家をおびき寄せ、その多くの人々を二度と帰さないような場所であった。ベン・ウィック(ダナ・アンドリューズ)は、父のサーズデイ(ウォルター・ヒューストン)の警告と婚約者のメイベル(ヴァージニア・ギルモア)の懇願をふりきって自分の愛犬トラブルが迷い込んでしまったその恐ろしい沼地に入って行き、そこで殺人容疑をかけられ、長いこと行方不明になっていたトム・キーファー(ウォルター・ブレナン)に出会う。ベンは、トムの話を聞いているうちに彼が無罪であることを信じるようになり、ベンと同じ村に残されたトムのひとり娘ジュリー(アン・バクスター)の面倒を見ることを約束する。村に帰り、父と口論になったベンは、ひとり暮らしを始め、しばしば沼地に出かけていき、沼地を熟知しているトムのガイドのもとたくさんの獲物を捕らえお金を蓄えていった。そんなある日、長いこと村を離れているベンに焼き餅を焼かせようとメイベルは舞踏会に他の相手を誘うが、ベンはジュリーを誘うことにする。ベンはジュリーの美しさを初めて知り、愛の言葉を告白する。メイベルは、腹を立て、ベンが沼地に誰かを匿っているようだと村人たちに告白してしまい、ベンはみんなのリンチにかかり、通りかかった父に助けられる。ベンは、村人たちがトムを見つけ、死刑にしてはならないと、真犯人を探し出す。真犯人は、村の暴れ者ドーソン兄弟であった。ベンは村の人々にそのことを告げ、トムを迎えに沼地に再び入っていくが、先回りしていたドーソン兄弟に追跡され、トムの知恵で2人を永久に沼地に残し、ベンとトムは、ジュリーの待つ村の方に帰っていった。

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作品データ

原題
Swanp Water
製作年
1941年
製作国
アメリカ
配給
ウィズダム
初公開日
1994年10月26日
製作会社
FOX


[c]キネマ旬報社