ノーボディ・リスンド:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ノーボディ・リスンド
ノーボディ・リスンド
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ノーボディ・リスンド

1994年9月24日公開、ドキュメンタリー
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大国アメリカの圧力に立ち向かって共産主義の理想を実現した英雄カストロというかつての美名の影で行われ、いまなお続いている残虐な人権侵害の実態を、ともにキューバからの亡命映画人のネストール・アルメンドロス(スペイン生まれだがフランコ軍事政権を逃れてキューバに移住)とホルヘ・ウリャがキューバ政府に激しい虐待を受けた人々のインタヴューを通して告発するドキュメンタリー映画。監督のひとり、ネストール・アルメンドロスは60年代からフランスで撮影監督としてフランソワ・トリュフォーやエリック・ロメールの作品などを手掛け、アメリカでも『天国の日々』や『クレイマー・クレイマー』、『ソフィーの選択』などで高い評価を受けており、91年に急逝するまで現代映画を代表する世界的カメラマンのひとりに数えられていた。ドキュメンタリーの分野でもこの作品の他にGeneral Idi Amin Dada (バルベ・シュレデール監督、74)、Beaubourg Centre d'Art et de Culture Georges Pompidou (ロベルト・ロッセリーニ監督、77)、『イマジン---ジョン・レノン』(アンドリュー・ソルト監督、88) など多くを撮影し、自らMauvaise Conduite (84)を監督している他、初期にはテレビ・ドキュメンタリーも多く手掛けている。ホルヘ・ウリャは一九六二年にアメリカに亡命、以後Guaguasi(77~82) など、主にキュ-バに関するドキュメンタリー映画を発表している。監督たちはキューバでの撮影を強く欲していたが、亡命者で″裏切り者″である彼らに許可がおりることはなかった。彼らはその電話での打診の光景を撮影し、これがそのまま映画の冒頭シークエンスになっている。逆にキューバで撮影できなかったこと自体が、この映画の語る抑圧の歴史が今もなお続いていることを如実に示していると言えるだろう。キューバの現状の映像には西欧のテレビ局が取材したドキュメンタリーの抜粋に加え、アメリカで傍受されたキューバ国営放送が使用されている。1989年山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞受賞。

ストーリー

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

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作品データ

原題
Nobody Listened
製作年
1988年
製作国
アメリカ
配給
BOX OFFICE
初公開日
1994年9月24日
製作会社
キューバ人権映画企画
ジャンル
ドキュメンタリー


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