チェーン・リアクション(1980):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
チェーン・リアクション(1980)
チェーン・リアクション(1980)
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チェーン・リアクション(1980)

1980年公開
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オーストラリアの中西部を地震が襲い、それが基で放射能が漏れるが、その事実を抹殺しようとする公団側に、自らの肉体を犠牲にして挑む科学者と若い一組の夫婦の活躍を描く。製作はデイヴィッド・エルフィック、監督・脚本はイアン・バリー、撮影はラッセル・ボイド、音楽はアンドリュー・ウィルソン、美術はグラハム・ウォーカーが各々担当。出演はスティーヴ・ビズレー、アーナ・マリア・ウィンチェスター、ロス・トンプソン、ラルフ・コッテリル、ヒュー・キース・バーン、ローナ・レスリー、リチャード・モア、パトリック・ウォードなど。

ストーリー

オーストラリアの中西部をマグニチュード5.6の強震が襲った。その衝撃でWALD(西部オーストラリア核廃棄物永久処理公団)に大惨事が勃発していた。パイプが裂け、放射能を多量に含んだ汚水が漏出したのだ。それに気がついた若い科学者ハインリック(ロス・トンプソン)は、現場にかけつけ、おかげで、事故は工場全体に広がらずに済むが、全身放射能を浴びた彼は、後数日の命という不運を背負った。X線放射室に隔離されたハインリックは、しかし、自分の生命より、あふれ出た水が地下水を汚染することを恐れ、その事を世に知らせることを考えていた。この事故を外部に漏らすことを恐れた公団側は、3日以内の命のハインリックを厳重に監視した。その綱目をぬってハインリックはジープにもぐり込み、脱出に成功した。そして途中で、そのジープを盗みとり、大学時代の級友ピゴット(リチャード・モア)とイーグル(ヒュー・キース・バーン)に電話をするが途中で失神してしまう。一方、町で自動車修理工場を経営しているスピード・レース・ドライバーのラリー(スティーヴ・ビズレー)は、妻のカーメル(アーナ・マリア・ウィンチェスター)と一緒に山小屋で週末を過ごしていた。そこに、記憶を失なってフラフラと辿りついたのがハインリックだ。ケロイド症状の彼の様子に異常を感じたラリーは、彼の写真をポラロイドで撮り、それを持って山を下った。そして、町でものものしいトレイラーを発見する。そのトレイラーこそ、ハインリックを追ってきたWALDの派遣による保安チームで、リーダーはグレイ(ラルフ・コッテリル)。ピストルを持った口の利けない若者オーツ(パトリック・ウォード)をいつも影のごとく従わせていた。警察暑長の感違いから留置所に入れられるラリー。彼の落としたハインリックの写真を見たグレイは、早速トレイラーをラリーの山小屋へ向ける。一方、ハインリックからの連絡で駆けつけていたイーグルは、留置所にいるラリーから全てを聞き、伝書バトに事件の真相とこれからの行動メモをつけ飛び立たせた。ラリーは手錠のまま山小屋ヘ連行されることになるが、途中ハンドルをにぎった彼は、すきを見て警官を路上へ落とした。しかし、山小屋はすでにグレイの手中にあり、ハインリックはケロイド症状の進行でもはや人間とも思えぬ無残な顔になっていた。そして、朝、汚染された水を浴びたラリーとカーメルの体も計数器のうなりから、危機に瀕していることがわかる。皮膚洗条装置に裸でほうりなげられた二人は、しめし合わせて脱出し、横たわるハインリックともどもトラックに乗り込んだ。レース・ドライバーの腕をもつラリーは、渓流ぞいの細い道を巧みに疾走する。追ってくるグレイの車は、遂に他の車と衝突し、砕け散っていった。車を出て抱き合うラリーとカーメルの頭上に、伝書バトの知らせでかけつけた新聞社のヘリコプターのプロぺラの音が近づくのだった。

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作品データ

原題
The Chain Reaction
製作年
1980年
製作国
オーストラリア
配給
ワーナー・ブラザース
初公開日
1980年
製作会社
パーム・ビーチ・プロ


[c]キネマ旬報社