さよなら夏のリセ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
さよなら夏のリセ
さよなら夏のリセ
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さよなら夏のリセ

1984年5月19日公開
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1950年代のロワール地方の小さな町を舞台に、バカロレア(大学入試の資格試験)を終えたリセ(国立中等高校)の学生たちの青春の日々を描く。製作はジョルジュ・グラス、監督・脚本は「ナイト・ゲーム」のロジェ・ヴァディム、撮影はジョルジュ・バルスキー、音楽はミシェル・マーニュとセルジオ・レヌッティ、美術はジャン・フランソワ・コルネイユ、編集はレイモン・ルイン、衣装はシルビアンヌ・コームが担当。主演はロジェ・ヴァディムと女優のカトリーヌ・ドヌーヴの息子クリスチャン・ヴァディムと、「黄金の七人」のフィリップ・ルロワの娘フィリッピーヌ・ルロワ・ボーリュー。共演はシャルロット・ワリオ、ミレーヌ・ドモンジョ、ロベール・オッセン、モーリス・ロネ、カロリーヌ・セリエなど。

ストーリー

1953年、ロワールの谷あいの小さな町アンボワーズの町。リセ(国立中等高校)の最終学年の学生たちにとっての最大の難関はバカロレア(中等教育修了証)。その試験にめでたく合格したアンヌ(フィリッピーヌ・ルロワ・ボーリュー)と親友マリー=ジョー(シャルロット・ワリオ)、ダヴィッド(C・シュムニ)、マルコ(M・ゴダン)、ミシェール(F・ゲラン)、ソランジュ(B・シャマク)の6人は大の仲よし。無事にバカロレアも終わって、リセの残り少ない生活を思いっきり満喫しようとハリキッていた。ジャズに夢中のアンヌは暇を見つけてはドラムを叩いている。ある日、彼女はマリー=ジョーとシュノンソー城に忍び込んだ。そして、寝室で胸のときめくような時を過ごした。しかし二人がふざけ合っているところを、ちょうどカメラを持ち歩いていた観光客に撮られ新聞にのってしまった。政治家を目ざして選挙の準備をはじめていたアンヌの父親ランベール(ミシェル・デュショソワ)氏は、自分の名声に傷がつくと大憤慨。母のジュヌビエーヴ(ミレーヌ・ドモンジョ)もアンヌをしかるが、同時になだめるのだった。やがて待ちに待ったバカンスがやって来た。水泳にパーティ、魚釣りなどの楽しい日々のはじまりだ。そんな頃、この町に不思議な親子がやって来た。母親の名はリサ(カロリーヌ・セリエ)。円熟した美貌の持主である彼女に、早速マルコが夢中。そして息子のクリスチャン(息子クリスチャン・ヴァディム)も憂いを含んだ長身のハンサム・ボーイで、アンヌは一目で好きになってしまった。クリスチャンの方も、明るくさわやかなアンヌに惹かれ、二人は急激に接近した。ダヴィッドの家でサプライズ・パーティが開かれることになった。若者たちは踊り狂った。自分からアンヌが離れていくようで、さびしくなったマリー=ジョーは、自暴自棄になって、ダヴィッドの兄サミー(ポール・サンデル)に体を与えてしまう。マリー=ジョーを心から愛していたのはダヴィッドの方なのに。妊娠して悩むマリー=ジョーからすべてのいきさつを聞いたダヴィッドは信頼する父親アンドレ(ロベール・オッセン)に相談した。一方、リサに夢中のマルコは、積極的に近づくが、ひょんなことで、リサ母子の素姓を知った。クリスチャンの父ジョルジュ(モーリス・ロネ)は第二次大戦中の対独協力者として犯罪者の烙印をおされ逃亡中の身だったのだ。そして母子は地方から地方ヘと隠れるようにひっそりと暮らしてきたのだ。リサに拒否されたマルコは、そのしっぺ返しとしてみんなの前でクリスチャンの秘密をあばいてしまった。傷ついた彼は、愛するアンヌの叫びも聞かず、その場を立ち去った。早朝、父親の不名誉をぬぐおうと、軍隊に志願するために汽車に乗るクリスチャン。同じ頃、マリー=ジョーの子供をおろす費用を集めたダヴィッドと、それを心から受け入れるマリー=ジョーが寄り添っていた。クリスチャンが旅立ったことを知ったアンヌは、マルコの車で汽車を追いかけた。踏み切りで汽車を止めることに成功したアンヌは窓ごしにクリスチャンに呼びかけた。やがて汽車が去り、田園の中で抱き合う二人の姿があった。

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作品データ

原題
Surprise Party
製作年
1983年
製作国
フランス
配給
日本ヘラルド映画
初公開日
1984年5月19日
製作会社
ウラニウム・フィルム=シネテーク


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