地底王国:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
地底王国
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地底王国

1976年8月7日公開
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“鉄もぐら”と名づけられたロケットで地底探険を試みる科学者の冒険を描く。製作総指揮はハリー・N・ブラム、製作はジョン・ダーク、監督は「恐竜の島」のケヴィン・コナー、原作はエドガー・ライズ・バロウズの「地底の世界ペルシダー」、脚本はミルトン・サボツキー、撮影はアラン・ヒューム、音楽はマイケル・ヴィッカーズ、美術はモーリス・カーターが各々担当。出演はダク・マックルアー、ピーター・カッシング、キャロライン・マンロー、サイ・グラント、ゴッドフリー・ジェームズ、ショーン・リンチ、ボビー・パールなど。

ストーリー

一八九八年のある日。アメリカの科学者アブナー・ペリー博土(ピーター・カッシング)は、長年の研究成果を目のあたりにして、感慨にふけっていた。彼が心血を注いだ地底探検ロケットが完成したのだ。博士はこの巨大なマシーンをアイアン・モール(鉄モグラ)と名づけた。アイアン・モールは全長四二メートル。鋼鉄製の円筒のあたまに巨大な円錐形のドリルが装備され、地中で方向が変えられるような間接部もつくられている。内部は宇宙船のようだ。超出力のエンジンや発電機、操縦装置のほか、酸素補給装置、レーダー、各種計器類、地質を自動的に分類する機械が備えつけられ、座席は本体がどんな角度になろうとも、一定の角度を保つように計算されていた。地球の内部がどうなっているかを実際に見て、その神秘のベールをはごうというペリー博士の研究に興味をもち、援助してきた富豪の青年デビッド・イネス(ダク・マックルアー)とペリー博士がアイアン・モールに乗り込み、出発する日がやってきた。しかし、間もなく舵輪が故障し、機体は操縦の自由を失って暴走を始めた。数時間の間、非常な高温帯と低温帯をほぼ交互に通過、ついに二人は意識を失った。やがて気づいた二人は、あたりの異様な光景に眼をみはった。巨大な樹木、異臭を放つえたいの知れない草やキノコ類、様々な巨大怪獣が姿を見せ、一日中消えることのない太陽が輝く。ここは伝説で語られる地底の王国ペルシダーではないか? 探険に出た二人は、サゴス族という半人半獣の猿人類に捕えられた。ここ地底の世界ペルシダーでは三種族がそれぞれの分を守って存在し生きているのだ。支配者として君臨しているのがメーハー族と呼ばれる種族。トカゲのような頭部を持つ翼竜でしかもメスだけ。処女受胎のように彼女たちは、誰の助けもかりずに子供をつくる能力をもっている。しかし、言葉をしゃべる能力はなく、仲間やその下の種族サゴス族にはテレパシーで話す。そのサゴス族は知能がなく、粗野でメーハーの兵隊の役目を果たしている。そしていちばん下が“人類”で、知恵はあるが文明を持たない種族。サゴス族は彼らを、奴隷か召使いにしていた。そして彼らはメーハー族の“食物”となるのだ。デビッドとペリー博士は、奴隷民族“人類”と同じ姿態をしていたために、クサリにつながれて、“人類”と一緒に遠い土地へ連れて行かれることになった。途中、様々な危険が襲った。そして“人類”の美しい娘ディア(キャロライン・マンロー)を知ったデビッドは、一目で彼女のとりこになってしまった。彼はメーハーやサゴスから脱出する方法を考えているうちに“人類”をその残忍な支配から解放しようと、大胆な計画を持ちだしたが、仲間たちと離ればなれになってしまった。しかし、懸命にアイアン・モールまで戻ってみんなを待っていると、ペリー博士とディアがやってきた。デビッドは愛するディアを地上に連れていきたかったが、ペリー博士は彼女を地上に連れ帰っても果たして幸せを約束できるかどうかわからないという理由で、反対した。愛するディアのことを考えると、デビッドも自分の我ままだけを通すことを断念せざるをえなかった。ペリー博士とデビッドは、ディアを残してアイアン・モールに乗りこみ、地上目ざして地底王国をあとにした。

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作品データ

原題
At the Earth's Core
製作年
1976年
製作国
イギリス
配給
コロムビア
初公開日
1976年8月7日
製作会社
マックス・J・ローゼンバーグ&ミルトン・サボツキー・プロ


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