炎のいけにえ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
炎のいけにえ
炎のいけにえ
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炎のいけにえ

1976年9月25日公開、サスペンス・ミステリー
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イタリアの古都ローマを舞台に血と惨劇で彩る恐怖ミステリー。製作はレオナルド・ペスカローロ、監督・脚本は「地獄の戦場コマンドス」のアルマンド・クリスピノ、撮影はカルロ・カルリーニ、音楽エンニオ・モリコーネがそれぞれ担当。出演はミムジー・ファーマー、レイモンド・ラヴロック、バリー・プリマス、マッシモ・セラート、アンジェラ・グッドウィンなど。

ストーリー

病院で様々な変死体を扱っている女医シモーナ(ミムジー・ファーマー)は、眼を射るような強い直射日光のせいなのか、最近ひどい幻覚症状に悩まされていた。ある夜、シモーナと同じマンションの隣室に住む娘ベティ(アンジェラ・グッドウィン)が海水浴場で死体となって発見された。検死の結果、ベティはピストル自殺と断定されたが、ベティの兄であるレノックス牧師は他殺を力説した。しかも、彼はベティが、シモーナの父ジャンニ(マッシモ・セラート)と愛人関係にあったことから、犯人はジャンニであると主張した。さらにマンションの門番が何者かに殺されるという事件が起こり、ノイローゼに悩まされたシモーナは恋人エドガー(レイモンド・ラヴロック)とのセックスにも燃えなくなってしまった。一方、ローマから離れて姿を消していたジャンニが家に戻って来た。だが、彼の書斎では弟のサナが、ジャンニ宛てのベティの手紙を捜しているのに出くわした。その手紙とは彼女がジャンニの妻になりたかったこと、そして彼の大切な「書類」を盗みだしたことへの詫びなどが書かれたものだった。ジャンニとサナの兄弟は書類のことで口論を始め、その直後、ジャンニは窓から落下、半身不随の廃人となってしまった。一刻も早く真実を知ろうとしたシモーナはベティの死体を再点検している時、変質者の助手イボが突然、襲いかかった。あまりの恐怖に我を忘れたシモーナは、夢中でイボの体にナイフを突き立てた。かけつけたエドガーが必死でシモーナを止めた。事件解明のために、口もきけないジャンニに、文字の質問カードを見せて訊間を開始したが、何者かが注射液に毒をまぜたため、ジャンニが死んでしまった。父を失ったシモーナは、夜ごと悪夢や奇妙な足音に悩まされつづけ、ある夜、とうとう耐えられなくなりエドガーを呼んだ。だが、このエドガーこそが犯人だったのだ。エドガーは、少年の頃、ならず者として育ち、富豪の父親が思いあまって廃嫡処分にする遺書証書を書き、この証書がジャンニに渡っていたのだった。ジャンニはこの証書をタテにエドガーをゆすったために、エドガーはジャンニの愛人ベティに接近、証書を盗ませた後に、彼女を殺したのだった。こうして柔和な恋人の仮面を脱ぎすてたエドガーは、シモーナとレノックスに麻薬を注射し、二人を全裸に剥いで、ガス栓を全開にして、心中に見せかけた。しかし、レノックスは気がつき、機転を利かしてシモーナともども脱出した。そして、エドガーと対決した時、エドガーは誤って屋根の上から転落した……。

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作品データ

原題
The Victim
製作年
1974年
製作国
イタリア
配給
東宝東和
初公開日
1976年9月25日
製作会社
チタヌス
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社