歌う女・歌わない女:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
歌う女・歌わない女
歌う女・歌わない女
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歌う女・歌わない女

1979年1月27日公開
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女性の両面をあらわす2人の女性の友情と、フランス女性の幸福と愛の自立を求める歴史をだぶらせて描く。製作・監督・脚本は「幸福」のアニエス・ヴァルダ、撮影はシャルリー・ヴァン・ダムとヌリト・アヴィヴ、音楽はフランソワ・ヴェルテメール、編集はジョエル・ヴァン・エフェンテールが各々担当。出演はテレーズ・リオタール、ヴァレリー・メレッス、ロベール・ダディエス、アリ・ラフィ、ジャン・ピエール・ペルグラン、サロメ・ヴィミル、ロザリー・ヴァルダ、フランソワ・クルバン、グループ“オルキデー”、フランソワ・ヴェルテメール、マチュー・ドミなど。

ストーリー

1962年の冬のパリ。ポム(ヴァレリー・メレッス)は17歳の高校生。明るく、歌が好きで、人気者の彼女は大学受験の準備より、両親の家を出て、歌手になって旅に出ることを夢みていた。ある日、通りかかった写真スタジオで、ジェローム(ロベール・ダディエス)という写真家が撮った女性たちの写真を見て、その女性たちの一様に淋しく、美しく、人生の影だけをせおったような姿にやりきれない気持になる。それらの写真の中の女性の一人、シュザンヌ(テレーズ・リオタール)は、ジェロームの内縁の妻で、22歳の若さで3歳のマリー(サロメ・ヴィミル)と9ヵ月のマチュー(フランソワ・クルバン)がいた。貧しい生活の中、さらに3人目の子供が生まれようとしていた。シュザンヌと知り合ったポムは両親に嘘をついてシュザンヌに200フランを与え、それがきっかけでポムは家を出ることになった。歌のアルバイトでの初めての収入をもち意気揚々とシュザンヌを訪れた日、ジェロームは自殺し、ポムとシュザンヌは別れ別れになる。10年の月日が流れ、パリ郊外の小都市ボビニーで開かれた裁判に、避妊と中絶の自由化を求める人々が集まっていた。その中に、今はフォーク歌手の人気者になったポムと南仏イエールで女性のための家族プラニング・センターを開いて活躍するシュザンヌの姿があった。つかの間の再会のあと、2人は絵葉書をかわすようになる。ジェロームの死後、実家にもどり、タイプをおぼえ、辛い年月を送ったのち、イエールに移ったシュザンヌ。一方のポムはイラン人のダリウス(アリ・ラフィ)と知りあい、イランに行き結婚した。イランでのダリウスとの生活は豊かだったが、フランスでは自由人たったダリウスが、イランでは家長そのものになり、ポムは出産を理由にシュザンヌのいるイエールへ向かった。無事出産を終えると、ポムはダリウスに別れを告げ歌の生活にもどるため、女性3人のフォーク・グループ“オルキデー”と巡業の旅に出た。そのころシュザンヌは、ツーロンの町医者ピエール(ジャン・ピエール・ペルグラン)と結婚していた。2年後の夏、シュザンヌとポムは水辺の別荘を借りて、友人や家族たちとバカンスを楽しんでいた。そして、2人は、自分たちが青春をかけて幸福を求めた足どりをふりかえるのだった。

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作品データ

原題
L'Une chante,l'autre pas
製作年
1977年
製作国
フランス ベルギー
配給
フランス映画社
初公開日
1979年1月27日
製作会社
シネ・タマリス=SFP=INA=コントルシャン=パラダイス=ポピュラシオォン・フィルム


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