星空の神話:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
星空の神話
星空の神話
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星空の神話

1979年8月25日公開
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イタリーの美しい観光地を舞台に、大人の愛の葛藤の中で傷つく純粋な少年の姿を描く。製作はオビディオ・G・アソニティス、監督・脚本は「メリーゴーランド」のライモンド・デル・バルツォ、撮影はロベルト・デットーレ・ピアッツォリ、音楽はフランコ・ミカリッツィが各々担当。出演はレナート・チェスティ、フレデリック・スタフォード、ジーン・セバーグ、アルベルト・テラチナなど。

ストーリー

イタリーの保養地のホテルに、親子3人のアメリカ人家族がやってきた。休暇中のキングスバーグ一家だ。バニー(レナート・チェスティ)は海が大好きな11歳の少年だ。幸せそうにみえる家族も実は外見だけで、心はバラバラだった。親が残した財産をうけついだ父親のニコラス(フレデリック・スタフォード)はその金を美術考古学へつぎこみ、ほとんどの時間を旅行と飲酒についやしていた。美しい母親のレア(ジーン・セバーグ)は、そんな夫の生活に我慢がならなかった。この2人の間でバニーはいつもひとりぼっちだった。彼の唯一の楽しみは、彼だけの世界--彼の脳裏をかけめぐる白馬の騎士たちの幻想を見ているときだけだった。一方、ニコラスは、レアとの仲がこじれていくのを感じていたが、愛する妻と子は失いたくはない。そこでレアに置き手紙を残して友人を訪ねたニコラスは、友人のアドバイスでいつしか反省とレアに対する思いやりでいっぱいになり、素直に本当の気持を書いて、再びレアに手紙を出した。ニコラスからの暖かい手紙を読んで心を弾ませたレアは、バニーにニコラスのところに行くから仕度をするようにと言うが、バニーはきっぱり言った。「もうカバンのように引きずりまわされるのはイヤダ!」と。おとなしいバニーが、初めて示した哀しい抵抗だった。家を飛び出した彼は、気がつくと絶壁に立ちすくんでいた。とその時、突然の強風にバランスを失ったバニーは崖下へと転落していった。夫婦が愛のゲームに夢中になっている間にズタズタに傷ついていたバニーのそれが短い人生の終りだった。

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作品データ

原題
Bianchi Cavalli D'agosto
製作年
1977年
製作国
イタリア
配給
東宝東和
初公開日
1979年8月25日
製作会社
ルスコニ・フィルム


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