南東から来た男:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
南東から来た男
南東から来た男
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南東から来た男

1988年9月17日公開
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精神病院に突然現れた謎の男が、次第に日常の矛盾をあばいてゆく様を描く。エグゼキティヴ・プロデューサーはルハン・プフラウム、監督・脚本は本作品が日本初公開になるエリセオ・スビエラ、撮影はルカリド・デ・アンヘリス、音楽はペドロ・アスナールが担当。出演はロレンツォ・キンテロス、ウゴ・ソト、イネス・ベルネンゴほか。

ストーリー

ブエノスアイレスの片田舎にある精神病院に、日常に疲れ病院の官僚主義に悩むデニス(ロレンツォ・キンテロス)という医師がいた。前日まで32人だったはずの患者が33人になっていたある日、宇宙船からやって来たという男ランテース(ウゴ・ソト)が教会のオルガンを弾き心傷んだ患者たちを感動させる。デニスは当初、彼の言動があまりにも筋が通っているため、気違いの、あるいは異星人のふりをしているにすぎないと思っていた。しかし彼の過去についてのデータは一切知ることができず、また精神分析テストも正常、知能指数が異常に高いことを除けば他の健全な人間と全く違わなかった。やがて患者たちはランテースを一種の救世主と考え始め、従属し、団結するようになっていった。惑星からの情報を受信しているという彼に強い興味を抱くデニスは、彼を訪ねて来た唯一の女性ベアトリス(イネス・ベルネンゴ)に接近するが、彼は彼女に心魅かれるものも抱いていた。彼は、ランテースの希望通り、彼を病理研究所で働かせてやり、病院の外にも一緒に連れ出すが、ある夜の野外演奏会で「第九」のリズムにあわせて彼はベアトリスとともにダンスを踊り始める。やがて「歓喜の歌」をランテースが指揮をし始める頃、病院では彼の“意識の波”が患者たちの脳波を刺激し、反乱を起こしてしまう。騒ぎを重視した院長はランテースのすべての特権をはく奪し、彼を薬づけの人体実験に用い死に至らしめる。さらに罪の意識にさいなまれるデニスにベアトリスは自分もランテースと同じ異星人であると打ちあけ、彼の心は混乱を極めてゆくのだった……。

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作品データ

原題
Hombre Mirando AlSudeste
製作年
1986年
製作国
アルゼンチン
配給
シネセゾン
初公開日
1988年9月17日
製作会社
シネカノン


[c]キネマ旬報社