ペレ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ペレ
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ペレ

1989年6月24日公開、150分
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19世紀のデンマークの小島を舞台に、スウェーデンからの移民親子の可酷な体験と少年の成長を描く。製作はペア・ホルスト、マーティン・アナセン・ネクセの原作『勝利者ペレ』の〈幼年時代〉を基に、監督・脚本は本作品が日本公開第一作になるビレ・アウグスト、撮影は「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」のヨルゲン・ペルソン、音楽はステファン・ニルソンが担当。出演はマックス・フォン・シドー、ペレ・ヴェネゴーほか。88年カンヌ映画祭グランプリ、89年アカデミー賞外国語映画賞受賞作。

ストーリー

今から100年ほど前、スウェーデンからの移民の人々をのせた船が、デンマークのボーンホルム島に到着した。その中のラッセ(マックス・フォン・シドー)とペレ(ペレ・ヴェネゴー)のカールソン父子は、仕事を求めるものの老人と子供ということで次々と断わられ、最後にやって来た〈石の農園〉の管理人(エリック・ポスゲ)にようやく拾われ、農園の牛小屋で暮らすことになった。移民の子ということでペレにとってはつらい日々が続くが、朴訥なラッセは怒りにかられるだけで何もしてやれない。そんなペレをかばってやるのは、いつかアメリカに行くことを夢みている同じ使用人のエリック(ビヨルン・グラナト)であった。新学期が始まりペレは学校に入学することになるが、彼はここでも仲間たちからいじめられる。しかし農園では主人で女好きのコングストルップ氏(アクセル・ストロビュー)の夫人(アストリッド・ヴィラウメ)に可愛がられ、農婦たちの人気者でもある。氏の私生児らしいルズ(トロエルス・アスムッセン)という友達もできた。が、そのルズは期末試験の日に島を去り、船主の息子ニルス(トゥーレ・リンハーツ)との間の嬰児を殺したアンナ(クリスティーナ・トーンクヴィスト)は警察に逮捕される。絶望したニルスも、難破船を救いに嵐の海に出て死んだ。また管理人から無理難題を命じられたエリックは、怒りから彼に襲いかかるが、その最中止め具の外れた井戸の重石が頭を直撃し、廃人となってしまう。ある嵐の日に、ペレがオルセン夫人(カーン・ヴェゲナー)の家に厄介になったことから、ラッセは夫人と親しくなり、夫が一年前に漁に出たきり帰ってこない、という彼女との結婚を決意する。その頃農園ではコングストルップ夫人が、彼女の姪のシーネ嬢(ソフィー・グロベル)が夫によって乱暴されたことを知り、ハサミで氏の性器を去勢するという事件が起きていた。新しい母ができることにペレは喜んでいたが、そんな折オルセン氏が島に戻ってきて、彼は友達から“オルセン夫人のヒナドリ”とからかわれ、学校に行かなくなる。ペレは春が来たらここを出て世界を征服しよう、とエリックに話しかける。そんな時ペレは、コングストルップ夫人から新しい管理人助手を命じられるが、制服の仮縫いの日エリックが農園から連れ去られる光景を目撃し、彼もここを出発しようと決意する。老いた父を牛小屋に残し、ペレはひとり雪原を歩き出すのだった。

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作品データ

原題
Pelle Erobreren
製作年
1987年
製作国
デンマーク スウェーデン
配給
フランス映画社
初公開日
1989年6月24日
上映時間
150分
製作会社
ホルスト・フィルム・プロ=スヴェンスク・フィルム=デンマーク・ラディオ=SID


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