情熱の生涯 ゴヤ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
情熱の生涯 ゴヤ
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情熱の生涯 ゴヤ

1972年9月9日公開
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『裸のマハ』のモデルいわれるアルバ公妃とフランシス・ゴヤの恋を中心に、ゴヤの生涯を描く。監督は東ドイツの代表的な監督コンラート・ヴォルフ。リオン・フォイヒトワンガーの原作をアンジェル・ワゲンシュテインが脚色、撮影はコンスタンチン・ルイジョフとウェルネル・ベルクマン、音楽はカーラ・カラエフとファラッシ・カラエフが各々担当。出演はドナタス・バニオニス、オリヴェラ・カタリナ、アリアドナ・シェンゲラーヤ、フレッド・ジューレン、タチヤナ・ローロウなど。

ストーリー

十八世紀末のスペインでは、強大なカトリック教会と無気力な国王カルロス四世が全てを支配し、自由を求める人たちは異端者として宗教裁判にかけられていた。その頃、画家フランシスコ・ゴヤ(D・バニオニス)は宮廷画家に選ばれて得意になっていた。彼は、美しいアルバ公爵夫人(O・カタリナ)の肖像画を一晩で描きあげ、夫人はそのすばらしさに声もなく立ちつくすのだった。あの日、彼は夫人から誘いをうけ、娘が病気になったという口実を作り、居酒屋で密会した。一方、カトリック教会による異端者追求は日増しに荒れ狂い、国民の間に自由を求める声が高まった。ゴヤもその裁判に招かれていた。裁かれるマリア・ロザリオは法廷で声高く自由の歌を歌い、火あぶりの刑に処せられた。宗教裁判の光景に強烈な印象を受けたゴヤは、悪夢にうなされながら何日もアトリエに閉じ込もり、三枚の絵を完成させた。「火刑」「村の闘牛」「行列」で、今までの明るい画風から一転して人間の魂の血なまぐさいドラマが描かれていた。妻ホセファ(A・シェンゲラーヤ)は、これらの絵を破るように説得したが、彼はウィンドーに展示した。ゴヤは再び宗教裁判所に呼びだされた。宮廷画家に対して判決は寛大だった。三枚の絵は地下室に運ばれ陽の目を見ることはなかった。時を同じくして娘が病死した。永い間、娘の病気を口実に逢瀬を続けていた彼は、罪の意識に苦悶した。そして彼の耳は一時的に聞こえなくなり妻も逝った。年月が流れ、ゴヤとアルバ公夫人は南スペインの海岸で幸福の日々を送っていた。彼は「着衣のマハ」と「裸のマハ」を完成させたが、新しい愛人ができたアルバ公夫人を魔女に描きあげてしまう。破局に傷ついたゴヤは生地サラゴサに老母をたずねた。彼の耳はまったく聴こえなくなっていた。彼はここで、スペイン民衆を苦しめる悪魔や怪物を銅版画集に描き上げた。銅版画集「気まぐれ」は上流社会を混乱させ、再び宗教裁判所に呼びだされた。そして彼は出版を断念した。ナポレオンの圧制にスペイン国内は騒然となり、国民は蜂起した。彼は目撃した全ての光景を絵にして、戦争の硝煙の中にも、滅びさることがない民衆の姿を浮彫りにした。ゴヤは自由を求めてスペインを去る決心をした。

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作品データ

原題
Goya
製作年
1971年
製作国
ソ連 東ドイツ
配給
ヘラルド
初公開日
1972年9月9日
製作会社
レン・フィルム=デファ・フィルム


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