別れ(1972):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
別れ(1972)
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別れ(1972)

1972年9月30日公開、恋愛
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恋に傷つき、苦しむ青年の愛と別離を描く。製作はジョヴァンニ・ベルトルッチと、女流プロデューサーとして有名な・マリナ・チコナ、監督・原案はピエロ・スキバザッパ、脚本はスキバザッパとルチアーナ・コルダ、撮影はフランコ・ディ・ジャコモ、音楽はエンニオ・モリコーネ、編集はフランコ・アルカルリが各々担当。出演はマッシモ・ラニエリ、フロリンダ・ボルカン、クロード・マン、マリアンジェラ・メラートなど。

ストーリー

ローマの町のあるクラブでパーティーが開かれていた--。クラウディア(F・ボルカン)は、パーティーの帰り際ふと知り合った青年サンドロ(M・ラニエリ)に誘われるままに、一夜を彼の部屋ですごす。何の変哲もない現在の結婚生活の淋しさから、行きずりの情事へ、その内省からか彼女の眼から一すじの涙が流れていた。だが青年の心に宿した一途の恋の炎はとめどない激しさで燃え上ろうとしていた--数日後サンドロは二人でこれから過す時間に想いを走らせ、有頂点だった。しかし、彼女は現われない。クラウディアにはステファノ(C・マン)という夫がいるのだ。昨夜も出張先のニューヨークから電話があった。背徳の恋、もう確めようもなく日常の生活に埋もれてしまった夫との愛、今の彼女には生活を破綻に陥入らす決断はできない。「もう逢わないことが大切なのよ」と、サンドロの電話を切った。翌日、オフィスにでたクラウディアに思いがけなく四日間の休暇がでた。それが終れば夫が帰り、何もかもが元どうりになってしまう。“この四日間を思い切り楽しむのよ……”彼女は決心したかのようにサンドロを求める。四日間は夢のように過ぎ去った。燃え尽くした二人の間に、スティファノとの家庭という重苦しい現実は容赦なく割り込んでくる。クラウディアにとってサンドロは生きる歓びであるが夫は生活の一部になってしまっているのだ。空港にステファノが到着して二人の愛はすでに過去の中に消えようとしていた。サンドロは、誠実な愛に生きることが必要だと、夫と別れることを懇願する。彼女も夫に打ち明けようとするがどうしても話せない。数日後、ついにクラウディアは家を出て行く決意を夫に話すが、ステファノは気まぐれだといってとりあわない。駐車場のステファノの隣の車に、サンドロの車が雨もないのにワイパーを動かして停っていた。ステファノはワイパーを切り、ハンドルにおおいかぶさっている青年の顔を上げた。胸に真紅の血が流れている。“自殺”人だかりがしてクラウディアが駈けつける。“めぐり逢い”それは、短かい男と女の邂逅、サンドロを悲しい宿命にみちびいたもの、激しく燃えあがらせた恋は彼の死によって終った。

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作品データ

原題
Incontro
製作年
1972年
製作国
イタリア
配給
松竹
初公開日
1972年9月30日
製作会社
ユーロ・インターナショナル・フィルム
ジャンル
恋愛


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