青い体験:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
青い体験
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青い体験

1974年10月12日公開、98分
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女っ気のない家庭にやってきた若く美しいお手伝いさんをめぐって、父親と長男が争奪戦を始める。製作はシルヴィオ・クレメンテッリ、監督は二九歳の新人サルヴァトーレ・サンペリ、サンペリの原案をオッタヴィオ・ジェンマ、アレッサンドロ・パレンゾとサンペリ自身が共同脚本。撮影はヴィットリオ・ストラーロ、音楽はフレッド・ボンガストが各々担当。出演はラウラ・アントネッリ、トゥリ・フェロー、アレッサンドロ・モモ、リリア・ブリグノン、ピーノ・カルーン、アンジェラ・ルース、ティナ・オーモンなど。

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ストーリー

シシリー島の小さな町の朝まだき、生地商のイグナツィオ・ブロカ(T・フェルロ)は、アントニオ(J・チリッジィ)十八歳、ニーノ(A・モモ)十四歳、エンジーノ七歳の三人の息子を残してこの世を去った妻の葬儀をとどこおりなく終えたところだった。表面、悲しみをよそおっているものの、彼の心の中には病弱でヤキモチ焼きの女房が死んだ安堵感があり、しかも近所の大金持ちの未亡人コラロ(A・ルース)の挑発もあって、自然と頬の筋肉がゆるんでくるのを押さえるのに一苦労というところだった。だがそんな状況を一変するような事態が発生した。若く美しい娘がお手伝いとして彼の家にやってきたのだ。妻が死ぬ前に家政婦協会に頼んでおいたのだという。優しくよく気のつくアンジェラ(L・アントネッリ)をすっかり気に入ったイグナツィオは、もう中年のコロラなど見向きもせず、何とかアンジェラの気を引こうとやっきになった。ところが、その気になっているのは親父ばかりではなく、長男のアントニオもすっかりアンジェラの魅力にまいっていた。そんな父と兄の態度に反感を持った次男ニーノは、独自のペースでアンジェラに接近した。学校から帰ればアンジェラと一緒にいる時間はニーノが一番多いことになる。一方、イグナツィオに相手にされなくなった末亡人のコラロも、ニーノに挑発的な態度をとるようになり、若いニーノのセックスに対する欲望も日に日に昂まっていった。ある日、ついに我慢できなくなったイグナツィオは、“小さな子供たちには母親が必要だ”とプロポーズ。彼女は家族全員が同意すればと答える。狂喜したイグナツィオだったが、ここに二人の強敵が現われた。一人は田舎で楽隠居の生活を送っている厳格な母であり、もう一人は弟エンジーノを使って、“お母さんの幽霊が出る。僕たちのお母さんの面影を消さないで”というニーノである。だが、アンジェラはニーノの幽霊話は彼の嫉妬心が生んだ作り話であることを知っていた。SEXへの願望と不安に揺れ動くニーノの心を見てとった彼女は、激しい雷雨の夜、ついに自分の方からニーノと一夜を共にするのだった。翌朝、ニーノは照れくさそうに“夕べお母さんが僕の所にきて父さんの再婚を祝福するって言うんだ”と告げた。結婚式の日、イグナツィオは何も知らずにただもう嬉びに胸をつまらせ、有頂天になっている。ニーノはアンジェラに祝福のキスをすると、くったくのない笑いをうかべて“ママ”と呼ぶのだった。

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作品データ

原題
Maligia
製作年
1973年
製作国
イタリア
配給
ワーナー・ブラザース
初公開日
1974年10月12日
上映時間
98分
製作会社
クレシ・チネマトグラフィカ


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