恋路(1951):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
恋路(1951)
恋路(1951)
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恋路(1951)

1953年12月1日公開
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「二百万人還る」のジャック・ロアフェルドが製作に当り新進ギイ・ルフランが監督した一九五一年作品。一刑事が情死事件の真相を追求する物語で、「間諜都市」のミシェル・オーディアールが脚本を書卸した。撮影は「鉄格子の彼方」のルイ・パージュ、音楽は「情婦マノン」のポール・ミスラキの担当。主演はこの作品が最後の出演となったルイ・ジューヴェ(「二百万人還る」)、「快楽」のダニエル・ジェラン、「真夜中の愛情」のダニー・ロバンで、ジョルジュ・シャマラ、ヨランド・ラッフォン、マルセル・エランらが助演する。

ストーリー

刑事エルネスト・プロンシュ(ルイ・ジューヴェ)が、いつものように警視庁へ顔を出すと、若い男女の情死体が発見されたという報告があった。本庁ではありふれた事件として軽く見過されようとしたが、プロンシュはその死因に疑いを持ち詳しく調べようと決心した。情死したのは十八才の娘カトリーヌ・マルイユ(ダニー・ロバン)と二十三才の青年ジャン・ボンパール(ダニエル・ジェラン)である。ジャンの父オーギュストは息子の死を涙まじりにグチるばかり。一方、カトリーヌの母親マルイユ夫人は、プロンシュに問われるままに、二人の恋のはじまりを語った。マルイユ氏は裕福な工業家で、ジャンはその工場の会計係であった。彼はカトリーヌの十八才の誕生記念パーティに招待され、初めてカトリーヌと知り合い、お互いに一眼惣れした。その後も屡々逢瀬を重ねたが、身分ちがい故に周囲からの風当りは冷たかった。プロンシュは、双方の両親が強くこの恋に反対している様子もなく、ジャンとカトリーヌもこの上なく愛し合っていたことを知って、愈々情死の原因に疑問を抱き、更に追求をつづけた結果、次の事実を得た。マルイユ氏は勿論、娘を自分たちと同階級の青年に嫁がせようと思っていたので、二人の恋愛関係を苦々しく思っていたが、強く反対出来ぬ負い目を持っていた。というのはオーギュストがその昔、マルイユ氏の許で会計係として働いていたとき、マルイユ氏は自分の不正をかくすため、オーギュストをくびにしたのである。そのためマルイユ氏は、この恋愛を許せぬと思いつつも、黙認する恰好になり、切端つまってカトリーヌをカナダの学校におくり、二人の仲を割こうと計った。しかし二人はトゥーケの町へ駆落ちし、その夜、すべてを許しあった。だが追って来た両親たちはすぐに二人を発見し、連れ戻した。愈々カトリーヌがカナダに発つ朝、彼女はジャンと鉄屑置場の古バスの中で最後の別れを惜しんだ。ふと二人が窓外を見たときパトロール巡査の姿が見えた。二人は巡査が自分たちを追って来たものと思い、逃れる道は死以外にないと悟ったのだ。真相をつきつめたプロンシュ刑事は、結局、両親たちの卑劣なエゴイズムと無理解がこの悲劇をもたらしたことを知った。

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作品データ

原題
Une Histoire d'Amour
製作年
1951年
製作国
フランス
配給
映配
初公開日
1953年12月1日
製作会社
シテ・フィルム


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