パリの狐:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
パリの狐
パリの狐
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パリの狐

1959年10月3日公開、戦争
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ナチ占領下のパリを舞台にした諜報戦を描いた作品。「誰が祖国を売ったか!」のヘルベルト・ライネッカーのオリジナル・シナリオを「〇八/一五」シリーズのパウル・マイが監督し、ゲオルク・ブルックバウエルが撮影を、ハンス・マルティン・マウェスキーが音楽を担当している。出演は「大学は花ざかり」のハーディ・クリューガー、「命ある限り」のマリアンネ・コッホ、他にミシェル・オークレール、マルティン・ヘルト、パウル・ハルトマン等。

ストーリー

一九四四年パリ--連合軍の大反攻を目前にして、フランス地下抵抗組織の活躍も一段と活発化していた。独軍前線司令部は総統大本営の命ずる無謀な防衛計画に苦しんでいた。その頃、フュステンベルト大尉(ハーディ・クリューガー)は東部戦線から、伯父クワーデ大将の配慮でパリに転属して来た。彼が司令部に出頭した時、レジスタンスの首領アンドレ(ミシェル・オークレール)が逮捕されて来た。監視の目を盗んで彼は窓を破って逃走した。翌日、フュステンベルトは平服に着替えて街に出た。たまたま公園を通りかかった時、池に落ちた子供を救い上げた。それが縁でフランス娘イボンヌ(マリアンネ・コッホ)と知合い、彼女の家に行って濡れた衣服をとりかえさしてもらった。家族は彼がドイツ人だと知ると、今迄と打って変ってにわかに彼に敵意を示した。それはイボンヌの兄が独軍に射殺されたからだった。帰途、フュステンベルトはこの邸の知人だというアンドレに出会った。司令部では大尉の話を聞き、諜報活動に利用することに決めた。それは防衛計画を英国側に洩らし、それによって計画変更を総統大本営に要求し、味方の被害を未然に防ごうというのだった。一方、アンドレもフュステンベルトを利用して、独軍の情報を得ようと考え、イボンヌに彼を邸に招くようにいった。クワーデ大将は情報部のベデキント少佐と大尉を説きふせ、重要書類をイボンヌのところに持参させた。二人で庭を歩いているうちにアンドレは書類を複写した。ただちに英軍に連絡され、調査のため将校が派遣されて来た。フュステンベルトとイボンヌは、敵味方とはしりながら、いつしか愛し合うようになっていた。書類の真偽を確認するためフュステンベルトはアンドレたちに拉致された。秘密計画がゲシュタポに感づかれ、抵抗組織の会合場所が襲われた。が大尉の活躍で一行は難を逃れた。アンドレの要求でフュステンベルトは次の書類をイボンヌに手渡した。その時、ゲシュタポは大尉を逮捕した。大尉は反逆罪に問われた。クワーデ大将は秘密を守るため大尉に真相を話した。すべての犠牲のために大尉は何も白状しなかった。防衛計画は変更されず、それを聞いた大将は自殺した。大尉に銃殺刑が下された。処刑の日。刑場の外にイボンヌの悄然とした姿がみられた。間もなく彼女に銃声が冷くひびいた。

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作品データ

原題
Der Fuchs von Paris
製作年
1958年
製作国
西ドイツ
配給
大映
初公開日
1959年10月3日
製作会社
クルト・ウルリッヒ・フィルム
ジャンル
戦争


[c]キネマ旬報社