自殺への契約書:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
自殺への契約書
自殺への契約書
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自殺への契約書

1959年10月27日公開、サスペンス・ミステリー
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『火薬に火を』を書いたジャック・ロベールの小説の映画化。脚色は原作者とジュリアン・デュヴィヴィエがあたり、監督は「私の体に悪魔がいる」のデュヴィヴィエ。撮影は「夜の騎士道」のロベール・ルフェーヴル、音楽はジャン・ヤトヴが担当。出演は「奥様にご用心」のダニエル・ダリュー、「レ・ミゼラブル」のベルナール・ブリエ、セルジュ・レジアニ、「死刑台のエレベーター」のリノ・ヴァンチュラ、他にポール・フランクール、ノエル・ロックヴェール等。

ストーリー

夜の道を車が走る。やっとピカールの邸に着いた。遅くなった。仲買人のマランバールは食堂へ通された。もう会食は終っていた。これで、全員が揃った。十五年ぶりに。戦争中、彼らは抵抗運動に従っていた。解放の数日前首領のカスチーユは会合に踏みこんできた独兵に射殺された。今夜はその命日だった。皆は再会を喜びあった。唯一の女性マリー・オクトーブル(ダニエル・ダリュー)は今ピカールの出資で洋裁店をやっている。店にきた独人貿易商の口から独軍襲撃の真相がわかった。仲間に密告者がいたのだ。その元独軍情報部将校は密告者の名を忘れていた。マリーはピカールと共に裏切者の究明のため、皆に集ってもらったのだ。皆は今さら--と思った。が、与太者だったのを首領に拾われたナイトクラブ支配人カストロと、税務局長のバンダームとが、マリーに賛成した。が、仲買人などはテレビのプロレスの方に興味を示した。ピカールは密告者に遺書を書かせ、ピストル自殺させると宣言した。それに対して、神父のイーブは反対した。首領の死と、あのとき軍資金が盗まれたことは関係があった。仕様のない浪費家だったイーブがまず疑われた。次の容疑者は、あの夜の会合に欠席した錠前屋のブランシュと現在名弁護士とうたわれるシモノーだった。不在の理由はあったが、シモノーは元ファシストで独仏協会員だった。容疑者の投票をすることになった時、神父の白票以外は、彼の名が記されていた。が、何も物的証拠はなかった。中休みの時、邸の老女中までが疑われた。産科医チボーも戦後病院を建てたことで疑われる。……あの夜の状況を再現することになった。首領の死体を見たのは、印刷工場主のルジェだけだった。が、彼の説明は、遅れてついたブランシュと老女中の反バクでくずれた。しかも、貧しい印刷工だった彼は工場の資金の出所を説明できなかった。追いつめられた彼はマリーが首領の情婦だったことを話し、彼女が嫉妬で殺したのを目撃したというのだ。マリーは面通しという最後の手段をとった。二階に例の元独軍将校がいると、その名を呼んだのだ。足音が近づいた時、仲間の一人が逃げ出した。ルジェだった。彼は軍資金を盗んだのを、慕っていたマリーや仲間に知られるのをおそれ、密告し、襲撃にまぎれて首領を射殺したのだ。足音はマリーとしめし合せたピカールだった。ルジェは引きすえられ、遺書を書かされた。彼が惨めに助命を乞い、皆の気持がたじろいだ時、ピカールは運動で殺された仲間の名を読み始めた。首領の名まできた時、銃声が起きた。マリーが裏切者を射殺したのだ。彼女は静かに自分の犯行を警察へ知らせた。

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作品データ

原題
Marie Octobre
製作年
1959年
製作国
フランス
配給
映配
初公開日
1959年10月27日
製作会社
パテ・シネマ
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社