街の中の地獄:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
街の中の地獄
街の中の地獄
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街の中の地獄

1960年11月8日公開
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イタリアのイザ・マーリ女史の自己の体験をもとにした小説『ローマ、マンテラーテ街』の映画化。「激しい季節」のスーゾ・チェッキ・ダミーコが脚色し、「ロミオとジュリエット(1954)」のレナート・カステラーニが監督した。アンナ・マニャーニとジュリエッタ・マシーナの初顔合せ。撮影は「刑事」のレオニダ・バルボーニ、音楽はロマン・ヴラド。出演は前記二女優のほか、新顔ミリアム・ブリュ、レナート・サルヴァトーリら。製作は「甘い生活」のジュゼッペ・アマート。

ストーリー

ローマのマンテラーテ街のなかに、女子刑務所がある。一団の女未決囚たちが送られてきた。無罪を主張するリーナ(ジュリエッタ・マシーナ)や、幼児殺しで補ったビットリア(ミリアム・ブリュ)などがいた。鉄格子のむこうから先輩たち?がそうぞうしい罵声で迎えた。リーナは窃盗と詐欺罪用の雑居房に入れられた。その房の女ボスはエグレ(アンナ・マニャーニ)だった。りこうで気性の強い古参者だ。彼女にはリーナのおどおどした態度が気にくわず、しっかりしろと励した。リーナは話した。彼女は地方出の女中だった。あるとき一人の老人と知りあった。彼女には素晴しい男だった。その老人が紹介してくれたアドーネという男は、もっと素晴しかった。たちまち夢中になった。ある日、男がいった。あんたの家ばかりであっていないで、たまには映画館であおうぜ。そこで二人は映画を見に行った。帰ってきたとき、奉公先の家は空巣にみごとに荒らされていた。リーナが犯人として捕ったのだ……。エグレは老人とアドーネがグルでやったのだと教えた。そしてリーナに忠告した。彼らを密告するのはやめ、分け前を要求したほうがいい。密告者にならずにすむし、第一、儲けられるじゃないか。リーナは彼女から“生きかた”を学んでいった。リーナの無罪は証明され、出獄することができた。--エグレがかわいがっていたのに、窃盗犯の若い純情な娘マリエッタ(クリスティーナ・ガヨーニ)がいた。彼女は格子窓ごしに鏡で、町をゆく機械工のピエロ(レナート・サルヴァトーリ)を眺めるうち、恋していた。出獄したリーナの連絡でピエロと文通を始めた。--ある日、ビットリアが所内の洗濯槽に身を投げようとした。エグレがとめようとし、大騒ぎになった。--リーナがまた舞いもどってきた。ケバケバしく身を飾りたて、勝ち誇った態度だった。彼女は売春婦になっていたのだ。エグレに得意げにいった。あんたの忠告に従ったおかげで、今はうまくやってるわ。が、エグレは喜ぶどころか、リーナを怒鳴りつけたのだ。--マリエッタのほうは、思いがかなった。ピエロが面会にきたのだ。涙がでた。彼女は幸せだった。クリスマスが間近い頃、マリエッタの出獄の日がきた。彼女がピエロと結ばれる日は遠くない。エグレは彼女の前途を心から祝った。

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作品データ

原題
Nella Citta L'inferno
製作年
1959年
製作国
イタリア
配給
イタリフィルム
初公開日
1960年11月8日
製作会社
リアーマ・フィルム


[c]キネマ旬報社