黒い狼:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
黒い狼
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黒い狼

1961年7月22日公開、サスペンス・ミステリー
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メキシコを舞台とするサスペンス・ドラマ。オードリー・アースキン・リンドップの原作をナイジェル・バルチンがシナリオ化し、「SOSタイタニック -忘れえぬ夜-」のロイ・ウォード・ベイカーが製作・監督した。撮影担当はオットー・ヘラー。音楽を受けもっているのはフィリップ・グリーン。出演するのは「夜と昼の間」のダーク・ボガード、「上と下」のミレーヌ・ドモンジョ、「追いつめられて……」のジョン・ミルズなど。

ストーリー

メキシコのカンタナの町は残忍な無法者アナクレト(ダーク・ボガード)に支配されていた。彼に敗れて去ったゴメス神父に代って町の教会にキオ神父(ジョン・ミルズ)がやってきた。キオ神父はアナクレトに挑戦した。大地主デ・コーティネスの娘コチャ(ミレーヌ・ドモンジョ)も神父の布教活動を助けた。アナクレトはABC順に町の住民を殺害し神父の退去を迫ったが、神父は屈しなかった。ある晩アナクレトの右腕オールド・アンクルが酔って悪事のことに口をすべらせてから、神父の口を封じるため彼を殺そうとした。アナクレトは神父が酔った人間の言葉を信じぬのをたしかめた上オールド・アンクルを射殺した。神父を殺そうとした悪人を殺したことは法律的には正当と認められた。しかしアナクレトは警察署長に町を追われた。その頃ロチャの母親は娘が誰かを恋しているのを知った。それがアナクレトだと思った両親はロチャをフロリダにやった。そこでロチャは米国青年と婚約した。けれどキオ神父は愛のない結婚に反対した。式の当日、本当は神父を愛していたロチャは式場から逃れアナクレトの自動車で一味の隠れる山地に行った。ロチャを捕えたアナクレトは自分を町にかえすことを条件に神父を愛するロャをかえすといった。教会堂にアナクレトと行って、神父は彼を町に帰すよう町の人たちに話をしかけた。そこに逃れたロチャが警官と入ってきた。神父はすぐに会衆を前にアナクレトをせめた。町中で警官隊とアナクレト一味との拳銃戦がおこった。アナクレトは重傷をうけて倒れ、かけよった神父も一味の弾丸をうけてその上におり重なった。苦しい息の下からざんげの祈りをして、アナクレトにもそれをすすめ、神父は死んだ。「宗教が神父のような強い男を作ったのか、それとも神父のような男が宗教を強くしたのか」即ち「歌か歌い手か?」とかねて疑問に思っていたアナクレトも、今は「歌じゃない。やっぱり歌い手だ」といって息たえた。

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作品データ

原題
The Singer Not the Song
製作年
1960年
製作国
イギリス
配給
日本RKO
初公開日
1961年7月22日
製作会社
J・アーサー・ランク
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社