片目の巨人:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
片目の巨人
片目の巨人
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片目の巨人

1962年8月14日公開、歴史
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オレステ・ビアンコリの原作を彼とジノ・マンジーニが共同脚色、レオンビラが監督したスペクタクル史劇。撮影はリカルド・パロッティーニ、音楽はカルロ・イノセンンツィ。出演は新人ゴードン・ミッチェルに、フランス映画界で“キューバの爆弾娘”と呼ばれているチェロ・アロンソなど。製作はエルマンノ・ドナーティとルイジ・カルペンチェソの共同。フェラニアカラー・ディアリスコープ。

ストーリー

古代神話の世界にようやく人間の光がさし始めた頃である。妖姫サイレンやユリシーズの計略にかかって眼を焼きつぶされ片目になったサイクロープ島のポリフェヌスの子孫は、祖先の恨みを晴さんと、復讐の決意をひそかに秘め続けていた。サイレンを祖先とする美貌の女王カピス(チェロ・アロンソ)は兵を挙げてユリシーズの子孫アジサンドロ王の国、コオスを攻めてきた。王宮は包囲され、王妃ペネローペは従者に王子をたくしアジサンドロ王のもとへ走った。が、すでにアジサンドロ王は死んでおり、王妃は悲嘆のあまり捕われる。王子を抱いて脱出した従者の前に突如獰猛なライオンが飛び出してきた。あわやという瞬間、怪力無双のマチステ(M・ゴードン)が現われライオンを素手で締め殺した。重傷の従者は最後の力をふりしぼりマチステに王子を頼み死ぬ。マチステは王妃救出のため城へ向う。途中、雷雨のため崩れかかった洞窟内でそれとは知らず女王カピスを助ける。いつしか女王カピスはナチスアを熱愛し、彼を宮殿の中にひき入れて寵愛する。が、カピスの腹心イフィトは女王に淫らな恋情を抱いていた。彼はマチステの酒の中に麻薬を入れ王子の隠れ家を聞きだす。追討隊は隠れ家へ行き王子を捕え、アロニウスとシローネをその場で虐殺する。イフィトは王子を地下牢の女囚たちの前にひき出し、妃を探し出す。イフィトの計略に気づいたマチステは女王を激しくなじり、王子救済に協力してくれるよう頼む。が、イフィトますでにサイクロープ島へ妃と王子を片目の巨人の生けにえにするため船出していた。マチステと女王も急遽サイクロープ島へ向った。無人のサイクロープ島では、ユリシーズの計略にかかって眼をやきつぶされ片目になった、ポリフェヌスの子孫、片目の巨人が、鎖につながれて地下牢につながれていた。イフィトは妃と王子を地下牢に投げこんだ。妃は王子をかばって巨人の前に立つが、余りの怒ろしさに失神し、王子は何も知らずに地上をはい廻っていた。あわや王子と妃が巨人の犠牲となる寸前、マチステの怪力で片目の巨人は倒された。女王カピスはイフィトの剣で胸を刺され死ぬが、イフィトも片目の巨人に殺される。マチステは王子と妃を無事助け出し、そして次の冒険に旅立つのだった。

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作品データ

原題
Maciste Nella Terra del Ciclopi
製作年
1961年
製作国
イタリア
配給
映配
初公開日
1962年8月14日
製作会社
パンダ・フィルム
ジャンル
歴史


[c]キネマ旬報社