大空地獄:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
大空地獄
大空地獄
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大空地獄

1937年公開
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「鋪道の青春」のチェスター・モリスと「情熱なき犯罪」のウィットニー・バーンが「三銃士(1935)」のオンスロー・スチーブンス、「女性の反逆」のバン・ヘフリンと共演する映画。ロバート・ハーディ・アンドリュースの原作をデイヴィッド・シルバースタインとジョン・ツウィストが協力脚色し、リュウ・ランダースが監督に当たり、「大学の人気者」のニコラス・ミュスラカが撮影した。助演者は「目撃者(1936)」のポール・ギルフォイル、「ダアク・エンゼル(1935)」のダクラス・ウォルトンその他である。

ストーリー

南米アンデス山中の鉱山へ危険な薬品類を運ぶ航空路の所長エリスは、全国から自己を起こして免許状を取り上げられた飛行士を集め、使用に耐えない古ぼけた飛行機を操縦せしめて私利を貪っていた。泥酔して事故を起こしたウィルスンも、花嫁リーを伴ってここに雇われたが、着いてみると恐ろしい所だった。荒涼たる山中の飛行場には、女といったら料理人のモリィだけである。しかし世を食いつめてここへ飛び込んだ飛行士たちは、主任のスミスを始め、ハンスン、ジョーンズ、イツキー、ヒルトン等、皆夫婦に優しかった。いつ死ぬかわからないような危険な仕事の恐怖から、ウィルスンは大酒家になっていった。スミスは夫婦を国へ帰そうとしたが二人は肯んじない。そこでリーを怒らせるため故意に彼女に接吻したが、それでも夫婦は帰ろうとしない。ヒルトンも帰国の旅費を貸してやるというけれども、維持になったウィルスンはそれを拒絶した。彼はスミスとヒルトンの二人に嫉妬心を起こしますます酒びたりになっていった。まず書え契約期限がきれて再び新しく社会へ出発しようとしていたハンスンは、ウィルスンと機を並べて飛行中、翼が折れて墜落惨死した。何か恐ろしいエリスの企みがあったようにも思われる。ある時ウィルスンは当番がきても泥酔していた。それを見たヒルトンは黙って彼の身代わりに飛んで行ったが、嵐にあって一命を失った。たまりかねたウィルスンはエリスに拳銃をつきつけて彼を同乗せしめて空へ飛んだ。恐怖におののいているエリスを残して彼は機から身を躍らして命を捨てた。飛行機は操縦を知らぬエリスを乗せたまま山腹に激突して粉々に散った。それからまもなく飛行場はすべて新しく改変された。イツキイを飛行場所長として、新型の立派な飛行機が到着した。そしてようやく悲しみも忘れたリーは、男らしいスミスの腕に抱かれて新しい生活を開くべく、所員の声に送られながら米国へ帰っていった。

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作品データ

原題
Flight from Glory
製作年
1937年
製作国
アメリカ
初公開日
1937年
製作会社
RKOラジオ映画


[c]キネマ旬報社