ピアニストを撃て:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ピアニストを撃て
ピアニストを撃て
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ピアニストを撃て

1963年7月23日公開、92分
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デイヴィッド・グーディスの“暗黒小説”“Down Thoro”を、「二十歳の恋」(フランス編)のフランソワ・トリュフォーと「赤と青のブルース」のマルセル・ムーシーが脚色し、トリュフォーが監督した人間ドラマ。撮影は「女は女である」のラウール・クタール、音楽は「大人は判ってくれない」のジャン・コンスタンタンが担当している。出演者は「ラインの仮橋」のシャルル・アズナヴール、「今晩おひま?」のニコール・ベルジェ、「戦士の休息」のミシェル・メルシェ、「大人は判ってくれない」のリチャード・カナヤン、「恋多き女」のアルベール・レミなど。A・T・G系第十四回上映作品。黒白・ディアリスコープ。

ストーリー

人生に諦めを抱いているシャルリー(シャルル・アズナヴール)はパリのカフェ「マミイ」でピアノ弾きをしながら幼い弟フィードを養っている。彼にはあと二人身持の悪い弟がいた。或る冬の夜、その弟シコ(アルベール・レミ)が助けを求めて来たことから、またしても不幸は襲った。ギャングをまいて逃げてきたシコにかかわりあうのが腹立たしかったシャルリーも、店に現れたギャングを見てやむを得ず協力した。支配人プリーヌは大いに興味を抱いた。店の給仕女レナ(マリー・デュボア)はそんなシャルリーに思いを寄せ、彼の心の扉を開かせたいと願っていた。ある日、壁の古いピアノ・リサイタルのポスターを見た彼は、レナに過去を語り始めた。彼は本名をエドゥアル・サロヤンといい、国際的に有名なアルメニア出身のピアニストだった。彼はピアノ教師、妻のテレーザ(ニコール・ベルジェ)はレストランで給仕をしていた。彼女が店で知合った興行主ラルス・シュメールによって彼は認められその才能ゆえに瞬く間に名声を得た。リサイタルの終った夜、周囲はその成功を讃え沸いていた。そんな幸せな彼に、テレーザは「今の幸福は一つの恥辱の上に築かれているのです」といい出した。興行主シュメールはエドゥアルの出世と引換えにテレーザの体を求めたのだった。いつかは許してもらえると信じているものの、彼女はこの秘密をいつまでも自分の胸に隠しておくことが堪えられなかった。彼はそんな彼女を許そうとしたが、このショックにすぐには自分の気持を言い表せなかった。夫のそんな様子に絶望したテレーザは彼の眼の前で窓から投身自殺をしてしまったのだ……。シャルリーの過去を知ったレナは、圧えきれぬ愛しさと同情を感じ、愛をうちあけた。シャルリーもそんな彼女に強くひかれた。レナは彼にもう一度エドゥアル・サロヤンに戻るよう誓わせた。そこで二人はつれだって「マミイ」に行き、やめたいと申し出た。レナに横恋慕していたプリーヌとそこで喧嘩になりレナを庇おうとしたシャルリーは誤ってプリーヌを殺してしまった。シコを追っていた二人のギャングはフィードを人質に、シコとリシャールをおびきよせようと国境近い山小屋に逃げていた。それを知ったシャルリーとレナは、フィードをとり返そうとかけつけた。やがてピストルの射合いになり、その一弾を胸にうけたレナはシャルリーに見守られながら白雪を鮮血に染めて息たえた。エドゥアル・サロヤンの夢もレナと共に眠ってしまった。

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作品データ

原題
Tirez sur le pianiste
製作年
1959年
製作国
フランス
配給
新外映
初公開日
1963年7月23日
上映時間
92分
製作会社
フィルム・ド・ラ・プレイアード


[c]キネマ旬報社