第七の封印:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
第七の封印
第七の封印
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第七の封印

1963年11月18日公開、96分
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「野いちご」「処女の泉」のイングマール・ベルイマンの生と死の問題を鋭く追究した思想ドラマ。題名はヨハネ黙士録からとったという。撮影はグンナル・フィッシェル、音楽はエリク・ノルドグレンら、ベルイマンの協力達、主演は「処女の泉」のマックス・フォン・シドー、「野いちご」のグンナール・ビヨルンストランド、同じくビビ・アンデショーン、舞台俳優ベント・エーケロート、スェーデンのコメディアン、ニルス・ポッペなど。一九五七年カンヌ映画祭で「審査員特別賞」を受賞している。

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ストーリー

騎士アントニウス(マックス・フォン・シドー)は十字軍の遠征を終え、従者ヨンス(グンナール・ビエンストランド)を従えて、十年もの苦戦と長旅に憔悴していた。懐疑的になっていた彼に死神が訪問する。死期が迫っていることを悟るが、死神にチェスの試合をいどみ、勝負がつくまで生命の猶予を乞うた。彼等の行く手には、疫病がはびこり、邪教は跳梁していた。彼は神の存在というものに啓示を求めたが、祭壇にひざまづく度に死神に邪魔された。帰途につく彼等の前に、手品師の夫婦ヨフ(ニルス・ポッペ)とミア(ビビ・アンデショーン)が現われたとき、アントニウスは彼等の素朴さの中に生への希望を見た。途中アントニウスは魔女の処刑を目撃し、またも懐疑的になった。そして、死神というものが、“悪”に対して、“善”のものよりも、より残酷に積極性を示すことを知り、ようやく生と死の意味を多少とも知ることが出来た。森のはずれで、死神とのチェスの試合はつづく。だが、手品師夫婦の命を狙っていると知った騎士は、駒を乱して死神の気をそらし、助けてやった。夜道は嵐になり、すさまじい風の唸りとともに死の影が通りすぎた。一行はアントニウスの家にたどりつき、一同のささやかな食卓を囲んで祈りを始める。「而して小羊、第七の封印を解き給いたれば……」そのとき、音もなく死神が現れた。彼らは思い思いに死の意味を悟り、その訪れを敬虔に迎え入れた。死神に導かれて手をつなぎ踊りながら昇っていく騎士達の姿をヨフは眼のあたりにみた。

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作品データ

原題
Det Sjunde Inseglet
製作年
1957年
製作国
スウェーデン
配給
東和
初公開日
1963年11月18日
上映時間
96分
製作会社
スヴェンスク・フィルム


[c]キネマ旬報社