ジブラルタルの追想:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ジブラルタルの追想
ジブラルタルの追想
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ジブラルタルの追想

1967年11月18日公開
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「夏の夜の10時30分」を書いたマルグリット・デュラスの小説『ジブラルタルから来た水夫』をクリストファー・イシャーウッド、ドン・マグナー、トニー・リチャードソンの三人が共同で脚色し「ラブド・ワン」のトニー・リチャードソンが監督した。撮影はラウール・クタール、音楽はアントワーヌ・デュアメルが担当。出演は「マドモアゼル」のジャンヌ・モロー、「丘」のイアン・バネン、「欲望」のヴァネッサ・レッドグレイヴ、「パリは燃えているか」のオーソン・ウェルズほか。製作はオスカー・リュウェンスティン。

ストーリー

アラン(イアン・バネン)は女友だちセイラ(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)のしつこいまでの愛の息づかいに、嫌気がさし身も心も疲れきっていた。彼はせめて見知らぬ外国をめぐり歩くことで心の安らぎを覚えようと、セイラと一緒にイタリアのロッカという風光明媚な海辺の村へやって来た。そしてその時、沖に碇泊するヨット、ジブラルタル号の持ち主でアンナ(ジャンヌ・モロー)というどこが謎めいた陰を宿す美貌な女性を知った。アランはひと目彼女を見て心を奪われた。そして旅行のなかば頃からけわしくもつれ始めたセイラとの仲も、アンナの出現によって決定的な破局へ向った。アンナはどんな男にでも親切だった。なかば気晴らしのように夜ごとに男をかえて、美しい肉体を暗い夜の底にさらけ出して見せた。アランも最初はそんな男たちの一人にすぎなかった。アンナは自分の過去を隠そうとはしなかった。彼女はジブラルタル号でスチュワーデスをしていて、その持ち主のアメリカ人富豪の愛を得て結婚したが、突然その男が自殺、彼女は莫大な遺産を相続したのだった。それ以来彼女は港から港へとめぐり始めたが、彼女のそうする理由がもう一つあった。それはたった一度ではあるが、あるひとりの船乗りと素敵なひとときを過ごしたことが彼女は忘れられず、名前も知らぬその男を探し求めていたのであった。そして人の噂を耳にしては訪ねてみるのだったが全部人違いだった。アランも彼女と一緒にアテネやアレキサンドリアへ足をのばしたが無駄骨だった。そんなある日アンナとアランはエチオピアにいたという船乗りの消息を聞いた。だがそれもやはり人違いだった。ところがアンナの顔には落胆の色はなかった。むしろ晴れやかなものだった。もうその船乗りはいなくてもよかったのだ。長い捜索の航海の間に、アンナはアランを愛し始めていたのだった。

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作品データ

原題
The Sailor from Gibraltar
製作年
1967年
製作国
イギリス
配給
ユナイト
初公開日
1967年11月18日
製作会社
ウッドフォール・フィルム


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