女性の敵(1953):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
女性の敵(1953)
女性の敵(1953)
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女性の敵(1953)

1953年公開
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新人ラルフ・アビブが一九五三年に監督した夜の女たちを主人公とする暗黒街もので、「ジェニイの家」のジャック・コンスタンのストーリーを「愛すべき御婦人たち」のジャック・コンパネーズが脚色、台詞はポール・アンドレオータが担当した。撮影は「アンリエットの巴里祭」のロジェ・ユベール、音楽レイモン・ルグラン。「上級生の寝室」のフランソワーズ・アルヌール、「外人部隊(1953)」のレイモン・ペルグラン、「失われた少年」のニコール・モーレイ、マルト・メルカディエ、ピエール・クレソワ、シュジィ・プリムなどが出演する。

ストーリー

ある日、パリのウルク運河で女の変死体が発見され、二日後にも女工が自動車に轢殺される事件があった。同じ日トラック運転手ポオル(ピエール・クレソワ)もやはりひき逃げに遭い、病院に運ばれた。取調べの結果、運河の変死体は夜の女イヴォンヌ(ニコール・モーレイ)、女工はもと夜の女で最近足を洗ったばかりのジネット(マルト・メルカディエ)と判明した。そこへ自動車ブローカーのジョー(レイモン・ペルグラン)が酒場で射殺されるという事件が起きた。警察は容疑者としてジョーの情婦のもとの夫を逮捕したが、重傷のポオルに附添っていたオルガ(フランソワーズ・アルヌール)はこれを聞いて意外な事実を告白した。--貧しい少女時代に肉体を金にかえることを知ったオルガは、足の悪い父なし子を生み、幾度も刑務所に入れられた。作り話で運転手ポオルをだまし、ボルドオから、刑務所で知りあったジネットを尋ねてパリへ行き、彼女の紹介で親分のジョーに会い、彼と契約して夜の女として毎夜路傍に立つようになった。子供は他所へ預けた。二カ月たってオルガはポオルに偶然会った。それから間もなくポオルはオルガを自分の家に呼んで一緒に暮さないかと誘ってくれた。しかし、ジョーに抱えられている彼女には出来ないことだった。次の日曜、ポオルとオルガは預けていた子供を連れて、三人で楽しい一日を過したが、それを知ったジョーは、ポオルを手ひどくいためつけた。ジネットは生まれた子と別れないためひそかにジョーの許から飛び出す計画を立てたが発見され、痛い目にあわされた。この騒ぎを見て取乱したイヴォンヌはジョーに殴られて絶命した。丁度そこへ来合わせたオルガはこれをネタにジョーを脅し、自分たちの自由を承認させた。ジネットも束縛をとかれ、赤ん坊を連れて尼院に移り、女工の職を見つけた。運河でイヴォンヌの変死体が発見された日、オルガはジョーの復讐の手が伸びることを予想した。案の定、ジネットは工場の帰り道、ジョー一味にひき殺され、つづいてポオルもひかれた。オルガはその夜ジョーのいる酒場へ行き、彼を射殺したのだった。--告白が終ったとき、ポオルの手術がすんで命をとりとめることが確認された。オルガはポオルに、すぐ帰って来るといって警察に引かれて行った。

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作品データ

原題
Les Compagnes de la Nuit
製作年
1953年
製作国
フランス
配給
東宝=東和
初公開日
1953年
製作会社
コロナ


[c]キネマ旬報社