悪魔のような女(1955):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
悪魔のような女(1955)
悪魔のような女(1955)
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悪魔のような女(1955)

1955年公開、114分、サスペンス・ミステリー
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「恐怖の報酬」についでアンリ・ジョルジュ・クルーゾーが監督する推理スリラー映画一九五五年度作品である。原作はピエール・ボワローとトーマス・ナルスジャックが合作した探偵小説で、クルーゾーとG・ジェロミニが共同で脚色、台詞も担当した。撮影は「恐怖の報酬」のアルマン・ティラールと「禁じられた遊び」のロベエル・ジュイヤアル、音楽は「寝台の秘密」のジョルジュ・ヴァン・パリスである。主演は、「嘆きのテレーズ」のシモーヌ・シニョレ、「恐怖の報酬」のヴェラ・クルーゾー、「宝石館」のポール・ムーリッスで、「埋れた青春」のシャルル・ヴァネル、「密告(1943)」のピエール・ラルケ、テレーズ・ドルニー、ジャン・ブロシャール、ジョルジュ・シャマラ、ノエル・ロックヴェール、ジョルジュ・プージュリーらが助演する。

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ストーリー

妻クリスティーナ(ヴェラ・クルーゾー)の財産で、パリ郊外の小学校の校長に収っているミシェル(ポール・ムーリッス)は、妻に教鞭をとらせ、もう一人の女教師ニコール(シモーヌ・シニョレ)と公然と通じていた。乱暴で利己的な彼に対して二人の女はついにがまんできなくなり、共謀でミシェル殺害の計画を立て、三日間の休暇を利用してニオールにあるニコールの家へ行き、電話でミシェルを呼んだ。いざとなるとクリスティーナは怖気づいたが、気の強いニコールは、彼女に命令してミシェルに睡眠薬入りの酒を飲ませ、寝こんだところを浴槽につけて窒息させた。翌朝二人は、死体を用意して来た大きなバスケットに詰め小型トラックで学校まで運び、夜の闇に乗じて死体をプールに投げこんだ。校長失踪はたちまち校内の話題になったが、ニコールは平然としていた。プールに飛びこんだ生徒が校長のライターを発見し、プールの水を干すことになったが、水を干してみると、死体は影も形もなかった。そのうえ、クリーニング屋からミシェルが殺された時に来ていた洋服が届く事件が起きた。クリスティーナは洗濯屋から依頼人の住所を開き、そのホテルヘ行ってみたが、その人物には会えなかった。安心できぬクリスティーナは、校長の特徴に似た溺死体がセーヌ河に浮んだという新聞記事を見て、死体公示所へ行ったが人違いだった。公示所でクリスティーナからおおよその事情を聞いた元警部の老探偵フィシェは、学校に来て調査をはじめた。そのころ、モワネという生徒がガラスを割って校長に叱られたといい、学校で記念撮影をしたところ、校長らしい人物が写真の中に写っていたりして、クリスティーナは恐怖のあまり持病の心臓病が悪化して寝こんでしまった。同じく怖気づいたニコールは学校を辞めて行った。その夜、一人寝ているクリスティーナに、誰もいないはずの浴室から足音が聞こえてきて・・・。

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作品データ

原題
Les Diaboliques
製作年
1955年
製作国
フランス
配給
東和
初公開日
1955年
上映時間
114分
製作会社
フィルムソノール
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社