大いなる希望:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
大いなる希望
大いなる希望
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大いなる希望

1955年9月3日公開、戦争
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「人間魚雷」のドゥイリオ・コレッティが一九五四年に監督した作品で、イタリア国産のフェラニアカラー色彩方式により、第二次世界大戦におけるイタリア潜水艦のヒューマニスティクな活躍を描くもの。「人間魚雷」のマルカントニオ・ブラガディンの原案から、ブラガディン、「懐かしの日々」のオレステ・ビアンコリ・コレッティの三人が共同で脚色した。撮影は「越境者」のレオニダ・バルボーニ、音楽は「マンボ」のニーノ・ロータである。「テオドラ」のレナート・バルディーニ、「明日では遅すぎる」のロイス・マックスウェル、「ナポリの饗宴」のフォルコ・ルリ、アール・キャメロン、ホセ・ハスペ、アルド・ブフィ・ランディらが出演する。

ストーリー

第二次大戦中、あるイタリアの潜水艦は、連合軍の艦船を多数撃沈したが、艦長(レナート・バルディーニ)はその度に海上に浮上する生存者を救い、船内に収容して作戦に従っていた。オランダの船長、アメリカの小説家、南米の放浪者、黒人ジョニー、それにイギリス軍のカーター中尉、婦人部隊のリリー・ドナルド中尉(ロイス・マックスウェル)等が一室を与えられ、捕虜生活を送っていた。屡々敵船との間に戦火が交され、爆雷をうけて海底深く沈んだり、カーター中尉が艦を破壊しようとしたり、様々の苦しい生活と危機を切りぬけながら、戦果は着々と実を結んだ。そして捕虜達と乗組員との間には、国境を越えた親しみが次第に生れて来た。クリスマスの夜、一同は捕虜達も含めてささやかな宴をはり、座には温い人間愛がみなぎったが、その楽しい雰囲気は「敵艦接近」の警報によって破られてしまった。その夜艦はベルギー船を撃沈し、二十四名の船員を救ったが、既に船室は一杯の為、やむなく司令塔下のデッキに収容した。しかしここは、船が沈めば浸水し全員溺死してしまう。翌日敵の駆逐艦が近づいて来た。艦長はやむなく潜行を決意したが、危いところで敵艦は進路を転じ、捕虜達は溺死をまぬがれた。やがてサンタ・マリア・デレ・アゾレ島に到着した艦は、カーター以外の非戦闘員捕虜を島に送った。別れを告げるリリーと艦長の間には、国境を越えた愛情がほのかに芽生えていた。

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作品データ

原題
La Grande Speranza
製作年
1954年
製作国
イタリア
配給
イタリフィルム=NCC
初公開日
1955年9月3日
製作会社
ミネルバ
ジャンル
戦争


[c]キネマ旬報社