「奇跡の丘」のためのパレスチナ訪問:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
「奇跡の丘」のためのパレスチナ訪問
「奇跡の丘」のためのパレスチナ訪問
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「奇跡の丘」のためのパレスチナ訪問

1966年9月22日公開
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マタイによる福音書から監督としては日本初登場のピエル・パオロ・パゾリーニが脚色・監督したキリスト伝。撮影は「乞食」「ママ・ローマ」(共に日本未公開)でパゾリーニと組んだトニーノ・デリ・コリ、音楽はルイス・エンリケス・バカロフで、バッハ、プロコフィエフ、黒人霊歌などを駆使している。出演は、キリストにスペインの学生エンリケ・イラソキ、マリアに女学生マルゲリータ・カルーソ、年老いたマリアに監督の母親スザンナ・パゾリーニが、また使徒たちには監督の友人である詩人、評論家、作家それに農夫や体操選手など素人ばかり。

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ストーリー

予言者の言葉通り、ヘロデ王の代にべツレヘムの大工ヨゼフの婚約者マリアは、聖霊によって懐妊し、生まれた子はイエスと名づけられた。迫害を逃れるため行っていたエジプトからイスラエルにもどり、ガラリヤで成人したイエス(E・イラソキ)は、ヨハネのもとで洗礼を受けた。その時天から声かひびきわたり、イエスが神の子であることを告げた。彼はただひとり、荒野で四十日間の断食、さらに悪魔と対決し、退けた。その後イエスはガラリヤ全地を巡り歩き、教えを広め始めた。群衆を伴って山にのぼっては、神の国の福音を説ききかせた。そしてイエスは数々の奇跡をも行なった。しかし、悔い改めるものばかりではなかった。イエスは、自分が長老や司祭たち、律法学者たちから苦しみを受け、殺されることを知っていたが、それでも怖れずエルサレムめざして布教の旅を続けた。エルサレムについたイエスは、長老や司祭たちの偽善を責め、最後の審判の日の近いことを説くのだった。やがて過ぎ越しの祭りの日、十二人の弟子とともに晩さんの席についた。そして「この中の一人が私を裏切るであろう」といった。預言通り、イエスは弟子の一人ユダに売られ、ゴルゴタの丘で十字架にはりつけになった。それから三日目、イエスは復活し、十一人の弟子の前に姿を現わした。

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作品データ

原題
Il Vangelo Secondo Matteo
製作年
1964年
製作国
イタリア
配給
東和
初公開日
1966年9月22日
製作会社
アルコ・フィルム


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