ヴィットリオ・デ・シーカ
Prof. Landi
「格子なき牢獄」のレオニード・モギーがアルフレッド・マシャールとオリジナル・シナリオを書き、自ら監督した思春期映画で、ジュゼッペ・アマート製作による一九五〇年度作品。脚色には上述二人に、パオラ・オジェッテイ、オレステ・ビアンコリ、ジュゼッペ・ベルトの三人が協力している。撮影はマリオ・クラヴェーリとレナート・デル・フラーテの協同、音楽は「靴みがき」のアレッサンドロ・チコニーニの担当である。主演者は「靴みがき」「自転車泥棒」の監督者ヴィットリオ・デ・シーカ（彼は戦前二枚目俳優として活躍）以下アメリカ渡りのロイス・マックスウェル、本映画に処女出演してハリウッドに買われたアンナ・マリア・ピエランジェリ（アメリカの芸名はピア・アンジェリ）、ジノ・レウリイニの他、フランスから「情婦マノン」のガブリエル・ドルジアが参加している。思春期の少年少女達に対する正しい性教育が如何に必須なものであるか、臆病な秘密主義が如何に彼らを毒するか－－を描こうとしたメロドラマ。
ストーリー
ミレッラ（ピア・アンジェリ）とフランコ（ジーノ・レウリー二）は幼なじみの学校友達、15歳の今日まで、お互いにそれほど意識することなく過して来た。ところが2人もそろそろ性に目覚めるころ。フランコはカストリ雑誌、ミレッラはお化粧の本などに関心をもちはじめる。そんな2人が学期末の校内芝居に出演することになってから急にお互いを意識するようになった。この芝居を男女共演にしたのは若者に理解あるランディ先生たちだった。芝居は無事すみ、やがて夏期林間学校。楽しい毎目が過ぎたある日、ミレッラとフランコは嵐に他の仲間とはぐれ2人だけになってしまう。やがて救われた2人は、先生たちに疑いをかけられ、ついにミレッラは湖に身を投げるが、ランディ先生に救われる。
キャスト
ロイス・マックスウェル
Anna
ガブリエル・ドルジア
The Director of Summer School
アンナ・マリア・ピエランジェリ
Mirella
ジノ・レウリイニ
Franco
Armando Migliari
The President
Lauro Gazzolo
Mirella's Father
オルガ・ソルベリ
Mother
カルロ・ロマーノ
Franco's Father
アヴェ・ニンキ
Mother
モニーク・ヴァン・ヴーレン
Giannina
Maria Giuseppina Ferrandi
Assistant
Marengo Lina
Serafina
Lucia Riccardo
Lilli
Franco Nicotra
Augusto
Patrizia Corsi Rota
Bianca
カルロ・デッレ・ピアーネ
Enzo
Eva Vaniceck
Concetta
Vito Chiari
Guido
スタッフ
監督、脚本
レオニード・モギー
脚本
アルフレッド・マシャール
製作
ジュゼッペ・アマート
撮影
マリオ・クラヴェーリ
撮影
レナート・デル・フラーテ
音楽
アレッサンドロ・チコニーニ
脚色
パオラ・オジェッテイ
脚色
オレステ・ビアンコリ
脚色
ジュゼッペ・ベルト
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- Domani e Troppo Tardi
- 製作年
- 1950年
- 製作国
- イタリア
- 配給
- イタリフィルム＝松竹
- 初公開日
- 1952年1月11日
- 製作会社
- リゾッリ
[c]キネマ旬報社
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