ドン底(1926):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ドン底(1926)
ドン底(1926)
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ドン底(1926)

1926年公開
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好んで貧しい人々の間にその題材を求めるベルリンの漫画家ハインリヒ・ツイレ氏(「第五階級」はこのツイレの漫画を基として作られた)のモティーヴと自ら書き卸したストーリーとから「コリブリ」等オッシ・オスワルダ嬢の映画を数多く監督したヴィクトル・ヤンソン氏が映画化したもの。主役は「海賊ピエトロ」「第五階級」等出演のアウド・エゲデ・ニッセン嬢、その他「愛は輝くアラベラ譚」のアルフォンス・フリーラント氏、「亡国病患者」のワルター・リラ氏、「春の流れ」を監督したニコライ・マリコフ氏、「ヴァリエテ(1925)」のマリー・デルシャフト嬢、それにヤンソン氏自身などが出演している。(無声)

ストーリー

イルゼ・ミヒャエリスは貧しい娘であった。彼女は幼い時に両親に別れてその後は幼友達の医師ディルクスの情け一つで今日までの生活を続けて来た。ディルクスは深く彼女を愛していたけれども、彼はそれをイルゼに云い出す事が出来ずに独り胸に秘めていた。ある日この貧乏長屋に住んでいるイルゼは金持の医学生アンドレと知り合いになった。アンドレは放蕩者であった。がそれを知らぬイルゼは彼の誘うままに日夜うきうきした生活を送って、ディルクスの忠言に耳を傾けようともしなかった。そしてディルクスと彼女との間には深い溝が出来てしまった。ある日イルゼは後見人からの呼び出しを受けた。がそれは彼女の予期した様なアンドレとの結婚の話ではなくて、死んだ筈の父親が生きていて今度長い監獄生活から出て来たという話であった。彼女は取りあえずこの世の地獄とも思われる貧民窟に父を探ねた。が、彼女は父親と一緒に出獄した兇猛なクレハンに欺かれて彼を父親と間違えて逃げ帰った。後でその事を床屋のローザから聞き知った父親は、イルゼの許を探ねに行ったがイルゼは留守であった。その時分イルゼは総てを打ち明けてアンドレの情けにすがろうとしていた。が、アンドレは前科者の娘である事を楯にとって結婚を拒んだ。悲しさの余りイルゼは家を飛び出した。その時是が非でもイルゼの幸福の為にアンドレを強請してまでイルゼと結婚させるべく探ね来ったディルクスは、これを見ると直ちに跡を追って彼女を捜し歩くのであった。が、彼女の姿は何処にも見当らなかった。でも彼が偶然ローザの家を訪れた時、我が娘とは知らずに倒れているイルゼを救けて父親のミヒャエルスが帰って来た。そして奇しき縁から親子二人は漸くめぐり合う事が出来たのであった。

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作品データ

原題
Die Daunten
製作年
1926年
製作国
ドイツ
配給
田口商店
初公開日
1926年
製作会社
ウンゴー


[c]キネマ旬報社