お姫様大行進:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
お姫様大行進
お姫様大行進
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お姫様大行進

1934年公開、ミュージカル
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「泥酔夢」「二千万人の恋人」のディック・パウエルと「泥酔夢」「フットライト・パレード」のルビー・キーラーとが主演する音楽映画で、「ますらを」「第三階級」と同じくフランク・ボーゼージが監督した。原作は「僕の自叙伝」のデルマー・デイヴスがルイス・F・エデルマンと協力して書き下ろしたもので脚色はデイヴス自身が行った。助演者のおもなるものは「二千万人の恋人」「これがアメリカ艦隊」のパット・オブライエンを始めとして「夜の帝王」のヘンリー・オニール、「今日の男性」のジョン・エルドレッジ、ロス・アレクサンダー、グレン・ボールス、グィン・ウィリアムス、等。撮影は「駄々っ子キャグニー」のソル・ポリートと「フットライト・パレード」のジョージ・バーンズ、舞台振り付けは「月の宮殿」「当たって砕けろ」のボビー・コノリーの担任。

ストーリー

フィッツ大将が令嬢のキット及び彼女の許婚者たるビドル中尉と同伴してハワイに駐屯軍悦兵のために赴いたところ、キットは図らずもこの駐屯軍の若い兵士ディックと知り合いになった。そして彼女は彼に自動車を運転させて夜の海辺に原住民の餐宴を見に行った。この時、原住民の歌と踊りや音楽や月の夜に酔わされたキットは、ディックに恋を囁いたのだった。その情景を見たビドル中尉は怒って彼を罰しようとし、ディックもまた軍隊を脱走しようとまでも一時は考えた。これを心配したのはディックと日頃仲良しの特務曹長スクラッピーで、彼はキットを訪れて、ビドル中尉へのとりなしを依頼した。事情を聞いたキットは、中尉にはあの夜の出来事は自分が悪かったのだからと言い開き、一方ディックには、あれは一時の出来心なのだからと心にも無いことを言って、この事件を丸く納めた。だが収まらないのはディックの胸の中で、中尉からはお前は将校でも紳士でもない、といわれるし、キットからは玩具にされたと信じ込んだので、彼はよし俺も男だ、必ず将校となってやつらを見返してやろうと決心する。そこで彼はスクラッピーとも別れて一意勉強して陸軍士官学校に入った。そして苦しい月日を経て、やっと彼が卒業するという年に、計らず彼がめぐり会ったのは、フィッツ大将に伴われてきたキットである。キットは久し振りで恋する男に会った嬉しさから彼に色々と近づこうとするがあくまで誤解しているディックは事々に彼女を黙殺したり、突っぱねたりした。だが、その後、卒業祝いの余興の音楽劇をディックが書いたところ、生徒一同の希望でそれにキットが出演すると知るや、劇筋を書き直し彼女に面宛のものとしたが、さてやはり2人は本当は恋しあっていたので、劇筋の進むに連れ2人は舞台で本当の恋を語ってしまった。するとディックはもう我慢が出来ず消灯後キットの家を訪ね、彼女に結婚を申し込んだ。だがこの場をビドルに発見され自決を迫られたので、折角卒業日も目前に迫った時ではあったが、ディックはキットの名を公に出すにしのびず、自ら退校して一切を闇に葬ろうとした。しかし、これはビドルが男らしくキットを諦めたので、危うく破局を見ずに済んだ。そして晴れの卒業式に、ディックの勇ましい姿を見て心から喜んだのはキットと、それからスクラッピーとであった。

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作品データ

原題
Flirtation Walk
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
ファースト・ナショナル映画
ジャンル
ミュージカル


[c]キネマ旬報社