モンテニジオの馭者:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
モンテニジオの馭者
モンテニジオの馭者
-

モンテニジオの馭者

1927年公開
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

「マチステの地獄征伐」「強力マチステ」「マチステのサーカス」と同じくバルトロメオ・パガーノ氏が主演した映画で、ジョセッペ・ボーチャルディ氏の原作を基にパルタッサレ・ネグロニ氏が監督したもの。助演者には「クオヴァディス」「メッサリナ」のリナ・デ・リゲロ夫人、チェリオ・ブッチ氏、ウンベルト・カシリニ氏、マンリオ・マノッチ氏等が出演している。(無声)

ストーリー

アルプス連峰モンテニジオ山麓の村に馭者を業として生活するジャン・チポウは大吹雪の夜、山道で傷ける一人の男を救った。その男はルージェル大佐というオーストリアの軍勢を破っていまイタリアにあるナポレオンのもとへ或る重大任務を帯びて赴く将校であった。大佐はジャンに己が素性を打ち明けて敵兵に固められた山道を突破しようと試みた。折しもイタリアからこのフランス領の村へ一人の旅人が訪れてジャンの妻ジェノビエッファの身の上を語った。その旅人の話によれば彼女はロレダーノ太公の孫娘に当り、今から二十五年前父母に連れられて旅行中大暴風雨に襲われ彼女のみが救われてチボウの母親に育てられ、遂にジャンと結婚したのであった。彼女の存命を人づてに知った太公は孫娘を我邸に迎え爵位財産を譲るが馭者との結婚を廃棄せねばならぬとの希望だった。二人の仲にジオバンナと呼ぶ娘まである彼女としてはもちろんジャンと別れる気にはならなかった。太公の意志をつたえに来たその疑問の旅人はジャンと大佐との密計を知ってオーストリア軍の守備隊に密告したため二人は捕われの身となり哀れ大佐は敵弾に襲われたのであった。ジャンも危いところをフランスの援兵に助けられ傷ける彼はそのまま病院に運ばれた。後に残された彼の妻にはジャンの戦死が誤り伝えられたので彼女は病児を抱えて悲しみに暮れた。回復したジャンが村へ帰った時、妻は祖父太公の迎えをうけて出立するところだった。妻子の幸福を思うジャンはひそかに彼等から離れて一人ナポレオン軍の一兵卒として働らこうと決心した。かくて各地の戦線に銃火の下を潜ること十二年望む戦死も遂げ得なかったジャンは年老いて孤独の身をパリの辻馬車屋となって名もジョバンニと呼ばれ旧友と二人寂しく暮らしていた。その頃祖父の財産を相続してダレッツオ伯爵という男に嫁いだジェノビエッファも良人とともにパリへ移住して来た。良人ダレッツオ伯爵は妻の財産を湯水の如く費消しあまつさえ妻の連れ子ジォバンナに財産を継承させたくないために彼女をセーヌ河へ溺死させんと計った。だがこの時図らずも娘をジャンが救ったことから伯爵の妖計が暴露し全ての夜ルージェル大佐とジャンをオーストリア軍隊に密告した男も伯爵であったことが判明した。一切の事情が明白となり、逃亡を企てたダレッツォが非業の最後を遂げるに至ったのでジャンは妻子をつれ故郷に帰って行った。モンテニジオの山麓に抱かれた彼らの家には再び春の日が訪れたのであった。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
The Coachman of Moncensio
製作年
1927年
製作国
イタリア
配給
映光社
初公開日
1927年
製作会社
ピッタルガ


[c]キネマ旬報社