伯林の処女:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
伯林の処女
伯林の処女
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伯林の処女

1928年公開
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「妖花アラウネ(1927)」「プラーグの大学生(1926)」の監督者ヘンリック・ガレーン氏の原案に基きアレクサンダー・E・エスヴェイ氏が脚色し新進監督のウィルヘルム・ティーレ氏がメガフォンをとったもの、主役を演ずるのは「面影」「猫の寝巻」のアルレット・マルシャル嬢で「ハンガリア狂想曲」のディタ・パルロ嬢、ウラジミール・ガイダロフ氏、ハインリヒ・ゲォルゲ氏、等が助演している。(無声)

ストーリー

ゼーフェルド老男爵とその愛嬢のドリスは通貨暴落の犠牲者となってその宏壮な別荘すらも成金オット・ハンクの手に渡さなくてはならないようなことになってしまった。今は小さな貸家に移ったゼーフェルド男爵は著述をして生活費を得ようとはかる。ドリスは父のため出版業者と交渉を試みたが父の原稿は受けつけられない。彼女はすっかり失望して力無く街を歩いていると昨日偶然知り合ったロシアの亡命者アレクサンダー・フォン・イラギンに出逢った。イラギンはぼんやり橋の上に佇んでいるドリスに近寄って彼女のため何か職を得て上げようと約束する。アラキサンダーから教えられたドリスは或る大きなレヴュー劇場の踊り子になる。イラギンもそこでダンサーとして働いているのである。やがてドリスは「美の女王」というレヴューの大役を振られることになった。その役は此の劇場の大株主オット・ハンケの情婦キティーがやる筈になっていたのである。ドリスは裸体を見せる時には仮面を着けることを条件としてその大役を引きうける。そして父には本屋が原稿を買って呉れ、また自分にも夜の仕事が出来たと言う。ハンケは美しいドリスを見てからはキティーの方はそっちのけにして彼女の後を追い廻す。アレクサンダーは一心にキティーを庇ってやるがキティーはハンケのために解雇されてしまう。ハンケは尚もドリスを得ようとし、若し自分の別荘へ来ないならば彼女のしている職業をすっかり父の男爵に告げてしまうと脅かす。ドリスはどうしてよいか判らなくなった。一方アレクサンダーは彼の前の召使ミカエルとともに一足の靴をさがしている。彼はその中に高価な宝石をかくして置いたのを靴が失くなった後になって気がついたのであった。ドリスから或る重大な用件で劇場のはねた後逢いたいという知らせがアレクサンダーに届いた時はもう遅かった。道化役者のポンチがアレクサンダーに告げた処に由るとドリスは既にハンケの別荘に向けて出掛けてしまったということであった。ドリスは万一の場合を覚悟してピストルを持ってハンケの別荘にゆく。ハンケは果して彼女に迫るが彼女はピストルで彼を退ける。アレクサンダーと道化役者ポンチはミカエルの車に乗ってドリスの跡を追う。途中で車に故障が起りポンチがそれを調べるために車の下にもぐった際アレクサンダーは自分の捜している靴をポンチが穿いているのに気がついた。靴の中から無事に宝石が発見された。その時、ようようハンケの邸から逃れて来たドリスはこの一行と会った。ドリスとアレクサンダーとはひしと抱き合った。

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作品データ

原題
Die Dame mit der Maske
製作年
1928年
製作国
ドイツ
配給
東和商事
初公開日
1928年
製作会社
ウーファ


[c]キネマ旬報社