六十八番の花嫁:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
六十八番の花嫁
六十八番の花嫁
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六十八番の花嫁

1929年公開
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「最後の演技」「笑う男」のコンラット・ファイト氏が主演する映画でピーター・ボルト氏の原作から「パンドラの箱」「死の銀嶺」のラディスラウス・ヴァホダ氏が脚色し、「美はしの人生」「ポンペイ最後の日(1926)」のカルミネ・ガローネ氏が監督したもの。主演者を助けて「マッターホン」のクリフォード・マクラグレン氏、エルガ・ブリンク嬢、グレーテ・ベルガー夫人その他が出演している。

ストーリー

前世紀の末、西豪洲の地に金鉱が発見されるや一攫千金を夢見る人々の群が殺到したが彼等は此の荒涼たる濠洲の広野に於て女不足のために苦しまねばならなかった。英国政府は此の窮状を救わんとして或る時、本国から四百十三人の婦人を送った。濠洲では多数の求婚者の中から同じく四百十三名の男子が選ばれた。そして此等の男女は各々番号順に従って結婚させられることになっていた。所が航海の途中、女の中の一人が病死したためその女の番号に相当する男は当然結婚出来ないことになったが、船の乗組士官連は悪戯半分からこの方法に依らないで其の不幸な男を抽選で定めることとした。抽選の結果は六十八番が出た。それ故六十八番の男は結婚が出来ないことになり、六十八番の花嫁は病死した女の番号と振替えられることになった。かくて憧れの船が濠洲の港に到着した時、各番号の男女は順々に船中で結婚をすませると仲睦まじく己が住居へ立去ったが青年電信技手ディック・アシュトンは不幸にも自分の番号の六十八番の女が死んだと聞かされ思い掛けない運命をかこたねばならなかった。料理店でやる方なき悲嘆を酒に紛らわせていると丁度そこへ乗組士官の一人が来会せエヴリン・バーンハイムという六十八番目の女は実際に死んだのではなくスティーヴ・パーカーなる金鉱夫に連れられてクールガーディーへ行ったことを知り憤怒のために身を震わせた。然し彼は電信局へ勤務に帰らねばならなかった。ところが図らずもアシュトンはパーカーが新妻を残し金産地の持ち場へ出かけることを知ってクールガーディーへ赴く。彼は当然自分の妻となる筈だったエヴリンを一目見たいと思い日の暮れるのを待って女の部屋へ忍び込む。エヴリンが驚ろいて声をあげたので附近の人が駈けつけ彼を折檻しようとする。アシュトンは一部始終を簡単に彼女に語る。事情を知ったエヴリンは同情してアシュトンを逃がしてやる。一方、所用を果して帰途に就いたパーカーは人里離れた砂漠の中で水を失いようやく電柱に辿りついて電信局へ救いを求めた。アシュトンは此の救助信号を受取ったが嫉妬に眼の眩んだ彼は取り合わない。だがパーカーを渇死させたと信じたアシュトンは激しく悔恨の情に責められ夜の闇みを歩いた揚句鉄路に身を投じ自殺する。アシュトンの想像とは反対に他の電信局から派遣された救助隊に救われたパーカーは沢山の金塊を持ってようやく帰宅した。そして愛する妻と共にその無事なことを喜び合うのであった。

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作品データ

原題
Bride No.68 Das Land ohne Frauen
製作年
1929年
製作国
ドイツ
配給
富士キネマ
初公開日
1929年
製作会社
FPS


[c]キネマ旬報社