ラテン街の屋根裏:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ラテン街の屋根裏
ラテン街の屋根裏
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ラテン街の屋根裏

1928年公開
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「姫君は文士がお好き」「シラノ・ドウ・ベルジュラック」のアウグスト・ジェニーナが監督したもので、原作はフランスの流行作家モーリス・デコブラの大衆小説『羅典区』、これをジェニナ自ら脚色した。出演者は「姫君は文士がお好き」のカルメン・ポーニ、「東洋の秘密」のイワン・ペトロヴィッチ、「テレーズ・ラカン」のジナ・マネス、「剣の栄冠」のガストン・ジャッケという顔触れで、ヘルガ・トーマス、A・バンディニ等が助演している。(無声)

ストーリー

パリの聖ジェヌヴィエーヴ丘近くに、貧しい屋根裏で数名の学生はミュルジェエの名作「ポエエムの生活」の登場人物の扮装をして一年一度の大学生仮装舞踏会に出かけようとしていた。彼等は皆苦学生で勉強するために仕事をしたいた。ところがロドルフに扮する筈の学生が急病になって了ったのでミミに扮するルイズ・メルシエは切りに気をもんで、マルセルに扮する学生の勤め先に電話をかけた。そこは寝台車会社の受付で「マルセル」は丁度一人の青年紳士と応対していたが、その青年はパリ大学生の仮装舞踏会と聞いて行って見たいと言うのだった。渡りに舟と「マルセル」は此の青年、即ちアイルランドの大銀行家の息子ラルフ・オコナーを貧しい画学生ということにしてロドルフの扮装をさせて舞踏会に赴いた。ラルフのロドルフとルイズのミミとは忽ち仲良くなった。会半ばサロメに装した濃艶な外国婦人が現れ切りに「ロドルフ」に秋波を送ったが彼は応じなかった。数日後ラルフは画学生を装ってルイズの隣りの部屋を借りて引越して来た。かくて二人は恋仲となり、やがて毎朝二つの牛乳瓶が同じ部屋の扉の前に置かれるようになった。楽しい日は飛ぶように去って数日の後、ラルフは或日旅行から帰った親友のアンリ・エルヴェイ伯爵と会った。ラルフはシャンゼリゼの贅沢なアパートにも住居を持っていたのである。彼は伯爵に羅典区の愛人のこと、二重生活の面白さなどを物語った。伯爵は「サロメ」の婦人ポリンスキイ侯爵夫人をラルフに紹介し、其晩リドへ三人連れで踊りに行った。リドのジャズ楽手の一人はルイズ達の仲間の苦学生だった。彼はラルフと侯爵夫人との懇ろな様子を見て驚き、羅典区に帰って一同にかくと告げたが淋しそうな様子をしているルイズには打明け兼ねた。夫人はラルフを我が手に入れることに興味を持ち遂に一緒にヴェニスへ赴く約束をした。「マルセル」は寝台車の予約を取り扱って此の事を知った。ルイズの許には仲間が集まって彼女のためにラルフの裏切を憤った。台所に居て其の話を小耳にしたルイズは仲間達に事情を明かすことを迫った。そして勧められる侭に停車場へ駆付けてラルフを妖婦から取戻そうとしたが遂に想う人の姿を発見しないうちに列車は出発して了った。絶望した彼女は鉄路の錆となろうとした。併しラルフは妖婦の魔手を脱してルイズの許に帰って許しを乞うのであった。

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作品データ

原題
Quartier Latin
製作年
1928年
製作国
フランス
配給
極東商会
初公開日
1928年
製作会社
ソファール


[c]キネマ旬報社