巴里祭:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
巴里祭
巴里祭
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巴里祭

1933年4月公開、86分、恋愛
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「巴里の屋根の下」「ル・ミリオン」「自由を我等に」次ぐルネ・クレールの第四回トーキー作品で脚本も氏自身の手になったものである。そして前作品同様に撮影にはジョルジュ・ペリナールが、舞台装置にはラザール・メールソンが力をかしている。主演者は「ル・ミリオン」「掻払いの一夜」のアナベラと新進のジョルジュ・リゴーとの二人で、これを助けて「巴里の屋根の下」のポーラ・イレリー、「ル・ミリオン」「自由を我等に」のポール・オリヴィエ、「ヴェルダン 歴史の幻想」のトミー・ブールデル、それからレイモン・エーモス、等が出演している。なお此の映画にはモーリス・ジョーベールが作曲を施している。2019年6月22日より4Kデジタル・リマスター版が全国順次公開(配給:セテラ・インターナショナル)。

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ストーリー

パリの下町、丘のあるカルチエでの物語。タクシーの運転手をしているジャンは向いのアパートに住んでいる花売娘のアンナが好きだった。だが彼にはポーラという此の界隈にうろついている女がついていた。アンナとてジャンには心をひかれていた。で、フランスの国家祭ともいうべき七月十四日の革命記念日の前夜、二人は野天で、町の真中で踊った。が、この夕アンナは酔いどれの老人客に失礼したというので花を売りに出入りしていたダンス場から出入りを断られたので少し心が鬱いでいた。が、俄か雨で踊りの人が散り、彼女がジャンと二人きりになった時、二人は互いに本当に恋をしているのだという事を知った。それは二人にとって幸福な夜だった。が、翌日、七月十四日、もうパリ全市の人々が祭りで有頂天になっていた日ジャンの室を訪ねたアンナは其の室に女の持ち物を見た。これはポーラの持物で昨夜遅く彼女はジャンを訪ね押し掛けで泊まり込んだのであるが、ジャンはアンナに義理を立て一晩を外で明かしたのである。そんなジャンの思いやりを知らぬアンナは一重に男の心を疑った。が折も折病いの床にいた母が彼女一人を残して此の晩に死んで行った。アンナは一人ぽっちになり、やがて室も引越し近所のキャフェに勤める事となった。一時の誤解から仲違いしたアンナとジャンとはそれから長い間、逢わないでいた。自棄になったジャンは与太者になった。が、ポーラももう彼の女ではなくフェルナンというアパッシュの情婦となっていた。或夜、ジャンはフェルナンの片棒を担いでキャフェに強盗に這入った。それがアンナの勤めているキャフェであった。アンナを見た時にジャンは我に返った。そして彼女を守ろうとした。アンナも男をかばおうとした。これが結果でアンナはキャフェから解雇された。二人がまた逢わないで日が経って行った。その内に、アンナは以前の酔いどれの老人客から法外な金で花を買ってもらった。彼女はその金で久しくやめていた花売りをまた始めた。そして或る日の事、アンナの手押車はタクシーにぶつかった。その運転手はジャンだった。ジャンもまた正業に戻っていたのである。二人の周りを取りまいて互いに加勢する野次馬がワイワイ騒いでいる内に、また俄雨がふってきた。野次馬は散って、またジャンとアンナとは二人きりになった。

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作品データ

原題
July 14th Quatorze Juillet
製作年
1932年
製作国
フランス
配給
東和商事
初公開日
1933年4月
上映時間
86分
製作会社
トビス
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