女人禁制(1931):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
女人禁制(1931)
女人禁制(1931)
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女人禁制(1931)

1931年公開、コメディ
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「白魔」「愛国者」と同じくプロッホ及びラヴィノヴィッチ製作のウファ映画で、「会議は踊る」「ガソリン・ボーイ三人組」のリリアン・ハーヴェイが主演する音楽喜劇。ユリウス・バースルの戯曲「ドーヴァ・カレー」をI・フォン・クーベ及びアナトール・リトヴァクが脚色、新進監督として命名あるリトヴァクが監督に当り、フランツ・プラナー、ロベルト・バベルスケが撮影を、ミッシャ・スポリアンスキーが作曲を夫々が担任している。作詞は「会議は踊る」「狂乱のモンテカルロ」のロベルト・ギルバートが当った。主演者ハーヴェイを助けて古顔のハリー・リートケ、「初恋(1930)」のフェリックス・ブレサート、「O・F氏のトランク」のマルゴ・リオン、「激情の嵐」のユリウス・ファルケンシュタイン、「ヒットラー青年」のヘルマン・シュピールマンス等が出演する。

ストーリー

サンデルクロフトは金持で應鷹だったから女出入が絶えない。それも手切金目当ての性悪女が多いので友達も心配するし、当人もつくづく嫌気がさした。そこで彼は友達に次のような誓約をした。曰く、一、サンデルクロフトは今後一年間絶対的女人禁制を守ること、万一一年以内に情人が出来た場合は違約金五万ドルを友達に提供すること、二、女人禁制の手段としてサンデルクロフトは一年間ヨット旅行を続けること。というのである。で、彼のヨットはカレー・ドーヴァーの海峡に浮んでいる。一年が早く経てばいいがな、と思っているサンデルクロフトの眼前に一人の娘が溺れかかっている。跳込んで救い上げると素晴らしい美人だ。彼は忽ち食指動いたが、五万ドルといえば大金、眼をつぶるに如くはない。と一旦決心の臍を堅めたサンデルクロフトではあったが、美しい女の美しさは彼の心に食い入るのだった。禁制だけに彼の想いは内攻し、いつか彼は生れて初めての真実の恋を彼女に捧げる様になる。同じ思いは彼女--グラディスにも芽生えた。もともとグラディスはサンデルクロフトの友達に頼まれて、違約金五万ドルを巻上げる囮なのだった。所がミイラ取りがミイラになりかけたのである。恋をしてみれば女心は欲深だ、五万ドルを悪友にみすみす渡してなるものか、一年の月日よ早く経てよかし、と彼女は願った。同じ思いの二人を乗せて、豪華なヨットは地中海に入り、モンテ・カーロ、ニースのカーニヴァルと泊りを重ね、カレンダーは一日一日と薄くなる。そのもどかしさにに遂に堪え切れなくなったサンデルクロフトは、五万ドルが何だ、彼女を得る為めなら安い位だ、と覚悟を決める。がグラディスの方ではサンデルクロフトを好きになってみれば、例の友達が憎らしい、五万ドル取らせるものか!何うしても自分の気持を分ってくれないグラディスの態度に業を煮やしたサンデルクロフトは、或日故障した自動車の下で到頭キッスを奪って了う。途端に申合せた様に出現した友達が五万ドルを寄越せ、という。グラディスはその鼻のさきに黙って腕時計をつきつけた。時計の針は約定の一年間を正に一分過ぎていたのである。

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作品データ

原題
NIE WIEDER LIEBE
製作年
1931年
製作国
ドイツ
配給
東和商事
初公開日
1931年
製作会社
ウーファ(ブロッホ=ラヴィノヴィッチ)
ジャンル
コメディ


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