ブロンドの夢:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ブロンドの夢
ブロンドの夢
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ブロンドの夢

1932年公開
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「勝利者」のパウル・マーティンが監督した音楽映画で、「モナ・リザの失踪」のワルター・ライシュと「少年探偵団」のビリー・ワイルダーが共同して書卸したもの。主役は「女人禁制」「会議は踊る」のリリアン・ハーヴェイと「会議は踊る」「お洒落王国」のウィリー・フリッチュ及び「若きハイデルベルヒ」「モナ・リザの失踪」のウィリー・フォルストの三人で、助演者は「会議は踊る」のパウル・ヘルビガー、「激情の嵐」のトルーデ・ヘステルベルク、C・ホーパー・トラスク等である。撮影は「狂乱のモンテカルロ」「女王様御命令」のギュンター・リッタウ、「狂乱のモンテカルロ」「人間廃業」のコンスタンチン・チェット及びオットー・ベッカーが共同し、作曲は「会議は踊る」「狂乱のモンテカルロ」のウェルナー・R・ハイマンの担当である。

ストーリー

同じ名のウイリー・クリフとウイリー・ホップは商売も同じ硝子拭きで、毎日仲良く働き仲良く暮して、仲良く同じ様な幸運の夢を見ている。毎朝商売道具の軽便梯子を背に、自転車に乗って出掛け、毎晩並んで帰ってくる。二人のウイリーが仲良くアメリカ領事館で窓硝子を拭いている時だった。可愛いジュウジュウはアメリカの大映画会社の社長メリーマン氏の契約書を持って領事館に掛合いに来た。彼女は馬や道化師を相手に毎日離れ業を演じているサーカスの花形だがアメリカのハリウッドへ行って映画の大スターになる夢を抱いている。--そしてインチキ師にひっかかって騙されたのであった。領事館では勿論相手にされず、ジュウジュウは愛犬と立往生して了った。二人のウイリーはすっかり同情して了い、可愛想なジュウジュウを自分達の家に引取る事にした。彼等の家というのは郊外の牧場にある廃物の客車だった。二人のほかには鶏一羽、鵞鳥一羽、それに案山子と綽名のついた風来坊の爺が家族で、貧しい暮しだったがジュウジュウは生れて初めての幸福らしい感じを抱き得た。案山子の手風琴と唄、二人のウイリーの親切。ところが何時か仲良しだった二人のウイリーはジュウジュウ可愛さに仇敵の間柄となって了った。彼女はどちらにも義理があるので、折角の幸福をも棄てて昔通り大映画スターの夢を追う事に決心した。折柄本物のメリーマン氏がベルリンに来たので彼女は出奔してメリーマン氏にアメリカ行きを承諾させて了った。あとで此の事を知ったウイリー二人は早速跡を追って行ったが、もう契約済みで後の祭りだった。然しウイリー・ホップはジュウジュウが愛しているのはウイリー・クリフである事を悟り、無理矢理ジュウジュウとウイリー・クリフの手を握らせた。そしてメリーマン氏を囲んで攻め立てている大勢のスター病患者を大雄弁を振って追払って了った。喜んだのはメリーマン氏で、スター病患者撃退係にウイリー・ホップを雇った。かくて本当に思いがけなく一時に三人に幸福が訪れて来たわけである。

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作品データ

原題
EIN BLONDER TRAUM
製作年
1932年
製作国
ドイツ
配給
東和商事
初公開日
1932年
製作会社
ウーファ


[c]キネマ旬報社