紅百合白百合:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
紅百合白百合
紅百合白百合
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紅百合白百合

1925年公開
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ジェンナロ・リゲリ氏がドイツのトリアノン社で製作した三本の映画中の一つでヌンチオ・マラソンマ氏との共作の台本に基づいて氏が監督したもので、主役はイタリアに於いて「過去よりの呼声」「硝子の家」「海に憧れて」等のリゲリ氏作品に主演したマリア・ヤコビニ嬢で、相手役は「寵姫ズムルン」「カルメン(1918)」等出演のハリー・リートケ氏が演じている。無声。

ストーリー

イギリス人の隊商が砂漠を旅行中にアラビア騎馬隊に襲撃されて全滅したことがあった。その中で唯一人殺されなかったのは若い美しいイギリス娘であった。彼女は乞われるままに酋長の妻となった。そしてカチヤと言う娘を産んだ。彼女はカチヤを連れて故郷イギリスに帰り両親に面会したが両親は異教徒のアラビア人と結婚した事を怒り彼女の結婚を認めずカチヤを取り上げてしまい彼女を淋しいスコットランドの領地に追いやった。時は流れた。両親が死んだので彼女は失われたカチヤを探しに町から町へとさ迷い歩いた。幾月かの後彼女は愛児とパリで遭った。しかしカチヤは純潔な女ではなかった。失望落胆した母は悶死した。一方酋長は再婚してヤミールという娘をもうけ、すでに年頃となり父の目を忍んで若いイギリス将校と秘密結婚し子供さえも産んだ。酋長の弟モハンドはこの事を知りヤミールを誘惑した。イギリス将校ハリー・ラッセルを殺せと兄に勧めた。そして自らハリーを破滅させるためパリに赴いたハリーの後を追った。パリについたモハンドは所々の酒場を探し廻る間にカチヤに逢った。彼女がヤミールと瓜二つであるのを利用しカチヤをヤミールに仕立ててハリーを誘い寄せた。ヤミールだと思い込んだハリーはカチヤと共にエジプトに帰って来た。かくてモハンドは酋長にハリーを殺させようと企てたがカチヤはヤミールが自分の異母妹である事を知り我が身を犠牲にしようと決心した。酋長の一隊がハリーの家を取巻いた時、カチヤは秘密の通路からハリー夫婦を脱走させ折、闖入したアラビア人の為に射殺された。ハリー夫婦はイギリス駱駝隊の救援によりアラビア人の追撃を免れ自由の天地を見出した。

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作品データ

原題
Daughters of the Desert
製作年
1925年
製作国
ドイツ
配給
アートフィルム
初公開日
1925年
製作会社
トリアノン


[c]キネマ旬報社