あるじ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
あるじ
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あるじ

1926年12月3日公開、118分
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最近少壮監督として欧州映画界に認められたデンマークのカール・テオドール・ドレイエルが“性格描写の習作”と銘打って発表した映画で、台本はドレイエル氏とスヴェン・リンドム氏とが合作したものである。「霊魂の不滅」出演のアストリッド・ホルム夫人、ジョン・マイエル氏、マチルド・ニールセン夫人が出演している。諷刺的な小品映画としてまた久し振りのデンマーク映画として珍しいものである。無声。2003年10月11日より、東京・有楽町朝日ホール、京橋・フィルムセンター、渋谷・ユーロスペースにて開催された「聖なる映画作家、カール・ドライヤー」にて上映。2023年12月23日より、シアター・イメージフォーラムほか全国で開催の「カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2」にて、劇場上映。(配給:ザジフィルムズ)

ストーリー

冷たい肌をつんざくような風の吹く北国の物語。とある一家のあるじであるお父さんは我侭者で自分さえよければ女房も子供も構わないという調子でした。お父さんは自分だけ暖かい飲物を飲み、おいしいものを食べて、お母さんがどんなに疲れていようともまずいものを食べようとも平気でした。子供はお父さんの傍らにはおびえて寄りつきません。それを見兼ねたおばあさんは一計を案じて、お母さんを実家に帰し、子供にも話して当分お父さんの世話を少しもして上げないことにしました。お父さんはすっかり困り切って仕舞って、お母さんというもの、子供というものがどんなに自分の為に尽くしているかという事を沁み沁みと悟りました。そしてお父さんはお母さんやおばあさんに心の底から詫びる気持ちになりました。疲れ切っていたお母さんの顔に明るい頬笑みが見えました。子供も喜び勇んで学校へ行きました。おばあさんもニコニコでした。寒い寒い北国の家は雪に埋もれんばかりでした。けれども此の一家の暖かい暖炉のまわりには春のような団らんがありました。

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作品データ

原題
Du skal ære din hustru
製作年
1925年
製作国
デンマーク
配給
中央映画社
初公開日
1926年12月3日
上映時間
118分
製作会社
パラディウム


[c]キネマ旬報社