ノン・ストップ紐育:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ノン・ストップ紐育
ノン・ストップ紐育
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ノン・ストップ紐育

1937年公開
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「キング・ソロモン」と同じ主要スタッフによって製作されたもの、即ち監督にロバート・スティーヴンソン、脚色にローランド・パートウィー、花形出演者にアンナ・リーとジョン・ローダーの顔触で成っている。原作はケン・アッティウィル作の「旅客機給仕」である。なお脚色にはパートウィーに「地下の怪盗」「海国の誉れ」のJ・O・C・オートンが協力し、E・V・H・エメットが台詞を書き加えた。助演者は「三十九夜」「友情と兵隊」のフランク・セリア、イギリス映画界に名ある少年俳優デズモンド・テスター、「脱獄鬼」「幻しの合唱」のフランシス・L・サリヴァン、「間諜」のウィリアム・デューハースト「君と踊れば」のアシーン・セイラー等の面々である。キャメラは「夕暮れの歌」「地下の怪盗」のミュッツ・グリーンバウムの担当。

ストーリー

或る夜、ニューヨークで殺人事件があった。それを目撃したのは、偶然そこを通り合わせたジェニー一人だった。彼女はイギリス生まれのコーラス・ガールで、其の夜国へ帰ろうとしていたのである。殺人犯たるギャングは、事件が落着する迄は彼女が邪魔になるので、乾分に命じて汽船に乗り込ませ、彼女の荷物の中に宝石を隠しておいた。そしてその宝石は盗まれたのだと申し立てたので、ジェニーは泥棒の汚名をかけられ遂にイギリスへ着くと刑務所へ入れられた。やがて釈放された彼女は口惜しくてならなかった。丁度其の時、ニューヨークでは例の殺人事件で無実の罪を着た男が、二十四時間後にはいよいよ死刑に処せられる事になった。それを聞いたジェニーは気の毒な男の命を救おうと決心し、ロンドン警視庁を訊ねて此の殺人事件に関する事実を申し立てたが、若い警部ジム・グラントは彼女の言を取り上げてくれなかった。ジェニーは自分一人の力で目的を果たそうと、其の夜イギリスからアメリカへ飛ぶ大西洋横断旅客機に密かに身をひそめた。その飛行機にはジムも乗り合わしていた。彼はその頃悪名の高かった脅喝犯サム・プライヤーの行動を監視する用務を帯びて乗ったのだが、離陸して間もなくジェニーが密航しているのを発見し、始めは厳しくとがめたが、やがて次第に彼女に惹きつけられて行った。乗客の中には無邪気なバイオリンの天才もいる。そして問題の真犯人もこれに同乗していたのだが、ジェニーはその男の顔をハッキリ見覚えていないので看破することは出来なかった。旅客機は快速力で深夜の大西洋上を西へ西へと飛んで行った。仮面を被っている真犯人はジェニーを生かして置くことは危険と考え、機上の展望台に彼女を誘い出して、突き落とそうとした。その途端にプライヤーに見咎められて果たせずしかもプライヤーは恐喝にとりかかった。犯人は荷物室のトランクに現金が入れてあるからと欺いてプライヤーを荷物室で射殺した。それを例のバイオリン少年が目撃してグラント警部に急報した。犯人は万事休すと見るや、操縦室に押し入って飛行士を射ち、機首を海へと下げた後、少年が持っていたパラシュートを着けて跳び降りた。しかし、そのパラシュートは少年が破いて置いたものだったのである。飛行機は殆ど海中に突入しそうな状態に陥ったがグラント警部の決死の冒険で、操縦室の扉を開き、無事ニューヨークへ着いた。無実の男は釈放された。グラント警部とジェニーが少年バイオリン家の演奏会で仲よく並んで恍惚となっていたことは言う必要もないかも知れぬ。

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作品データ

原題
Non-Stop New York
製作年
1937年
製作国
イギリス
配給
万国商事
初公開日
1937年
製作会社
ゴーモン・ブリティッシュ


[c]キネマ旬報社