ベデリア:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ベデリア
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ベデリア

1949年1月29日公開、90分
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「ローラ殺人事件」と同じくヴェラ・キャスバリーの探偵小説の映画化で、原作者自ら、ハーバート・ヴィクター及び製作者イザドア・ゴールドスミスと協力して脚色、ランス・コンフォートが監督したもの。コンフォートは撮影、録音など技術方面に長い経験を持ち、一本立ち監督となったのは一九四一年で、「鉱夫の城」「町の子等」「我々が結婚した時」などの作品がある。撮影監督はロンドンのメトロ・ゴールドウィン・メイヤーから借りたフレデリック・A・ヤングである。主演は、イギリス映画界第一の人気女優マーガレット・ロックウッド、彼女は「邪悪な淑女」「愛の物語」「飢餓の丘」「灰色の男」などの近作があり、かつてハリウッドでも二三の映画に出演している。相手は、イアン・ハンター、彼がジェシー・マシュースやグレイシー・フィールズの相手役をしていたことは知らずとも、ジョーン・クロフォード、マーナ・ロイ、ジャネット・マクドナルドと共演したことは記憶に新たであろう。「キャラバン」「かれらは姉妹」のアン・クロウフォード、トーキー以来のヴェテラン、バリー・K・バアンズが主なる役で、ジル・エスモンド、ビアトリス・ヴァーリー、エレン・ポロック、ルイズ・ハンプトン、ピートリス・ヴァリー、らが助演している。

ストーリー

若い、美しいベデリアはモンテ・カーロに蜜月旅行に来ていた。夫はチャーリー・キャーリントン、ベデリアの第二の配偶者である。彼は中年の、ヨークシャアに荘園を持っている紳士で、落ちついた物腰の、地味な実業家タイプである。彼はベデリアを深く愛している。彼女の第一の夫は画家でラウール・バージェスといい、一年前に死んだ--ということである。夫妻は、休暇で遊楽中と見える画家ベン・チェニーと、宝石店で会った。美しい黒真珠を店員が推賞するのに、ベデリアはこれはニセ物だというのだった。ベンはきき耳を立てていた。彼はベデリアの美しさに見とれる男とも画家とも、ちがう感じのする男だったが、ベデリアの肖像を描かせてくれと頼む。ベデリアは断った。彼女の顔は絵に向かないというのである。しかしチャーリーは愛妻の肖像画がほしかった。ベンは描きかけたが、未完成で、チャーリはヨークシャアに帰ることとなる。ベンはあとから英国へ行って完成するといい、チャーリもそれを喜ぶが、ベデリアは冷やかにあしらうのだった。ベンは宝石店でベデリアがウソをついていたことを知っているという。ことによるとベン・バージェスという男はゆすり屋かも知れぬ。ともかくベデリアは英国へ急ぎたかった。ホテルでフランスの生命保険会社の者がベデリアを見て、ボルドオの一商人の未亡人で、夫の保険金を受取ると直ぐ行方不明となった婦人だといったからである。ヨークシャアに帰ったチャーリーは仕事に没頭し、ベデリアの希望で巨額の生命保険に加入する。クリスマスのパーティーでベンはバァジェスが描いたというベデリアの肖像画を彼女におくるそしてバァジェスという男は架空の人間で自分が描いて署名したのだ--とベンがいったのに、ベデリアは内心うろたえている様子だった。チャーリーが病気になったのに、ベンは興味を持ち始めたが、ある日、マッケルヴィ警部が来るとベンがいうと、ベデリアは逃げようとした。ベンは夫に巨額の保険をかけ、夫が死ぬと失そうした女性の事件が三つあったことをチャーリーに話した。彼は信じなかったがベンとマッケルヴィーの食事に毒を盛っているのを目撃し凡てを了解しベデリアの哀訴にも耳をかさなかった。チャーリーの愛も冷めてしまったことを知ったベデリアは、自ら毒をあおいだのであった。

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作品データ

原題
Bedelia
製作年
1946年
製作国
イギリス
初公開日
1949年1月29日
上映時間
90分
製作会社
ジョン・コア・フィールド


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