逢びき(1945):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
逢びき(1945)
逢びき(1945)
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逢びき(1945)

1948年5月公開、86分
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映画演劇の両面にプロデューサーであり、作家であり、監督であり、俳優であるノエル・カワードが、自作の戯曲「静物画」を映画化したもので、監督は「この愉快な種族」「大いなる遺産」のデイヴィッド・リーンが当り、撮影は「ヘンリー五世(1945)」「余計者をまっ殺」のロバート・クラスカーが指揮した。主演は舞台女優で、映画にはシネギルド作品数本に出演したシリア・ジョンソンと、舞台出身で「星への道」のトレヴァー・ハワード。ヴェテラン喜劇俳優スタンリー・ホロウェイを筆頭にジョイス・ケイリー、シリル・レイモンド、イヴァーリー・グレッグ、マーガレット・バートンらが助演している。製作を担当しているアンソニー・ハヴェロック・アランとロナルド・ニームは監督リーンと共にシネギルド・プロを主宰している。

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ストーリー

ローラは平凡な勤め人フレッド・ジェッソンの妻である。娘と息子と一人ずつ二人の子の母として、住宅ばかりの郊外に住んで、平凡な、しかし幸福な生活を送っている。彼女は毎週木曜日に、近くのミルフォードという町へ、朝から汽車で出かけ、一週間分の買物をし、本屋で本を取替え、簡単な昼食をとり、午後は映画を見物したりして、夕方の汽車で帰宅する習慣である。ある木曜日の夕方、目にすすが入ったのを、ミルフォード駅の喫茶室で一人の医師にとってもらった。その医者と次の木曜日にミルフォードの町で行き会った。その次の木曜日、ローラは昼食に行き、食堂でまた会った。混んでいたので同席して昼食を共にし、初めて自己紹介をし合った。彼はアレック・ハアヴィーという開業医で、ローラとはミルフォード駅から反対の方向の住宅地に住んでおり、木曜日毎にミルフォード病院に勤めている友人スチーヴン・リンがロンドンへ行くのでその代理にやって来るという。昼食後、アレックはひまだと言ってローラに映画をつき合ったが、この会合で二人は互に相手に何か心を 惹かれる思いがして、駅で別れる時アレックは次の木曜日にぜひ会ってくれとたのむのだった。次の木曜日には、しかしローラは心待ちに待ったが彼は来なかった。わびしく、物足りぬ気持で汽車を待っていると、アレックはかけつけて、手術が手間どってぬけられなかった。次の木曜日にはぜひと言った。次の木曜日、映画がくだらぬので植物園を散歩しボートに乗る。そしてボートハウスで、二人は愛の告白をし合った。帰ると息子が頭にけがをしていた。ローラは神の戒めのような気がして自責の念にたえなかった。次の木曜日ローラはまた彼と会い、郊外にドライヴして愛を語った。アレックにさそわれ、リンのアパートで会うと、思いがけずリンが帰宅したので、彼女は屈辱に耐えず夜の町を歩きまわった。駅で彼は心配していた。彼も妻子ある身の自責にたえず、南アフリカ、ヨハネスブルグの病院に勤務することに決めたと言った。次の木曜日は最後の逢びきであった。別離の苦しさは二人の胸をしめつけ、また会う事もあるまいと思えば、ひとしお愛の思いはつのる。ミルフォード駅の喫茶室で相対している時、偶然おしゃべりのドリーにローラは見つかり、気持を乱される。アレックは黙って去った。自分の汽車を待ちながら、ローラは急行列車に投身したい衝動にかられるのをやっと思い止る。ドリーのおしゃべりを気分が悪いと遮り、ローラは帰途につく。ローラの帰宅を迎えた夫は、すべてを知っていながら、彼女を責めることはなかった。ローラはわれに返った心地であった。また夫と子供達との平和な生活にかえることが出来るだろう。

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作品データ

原題
Brief Encounter
製作年
1945年
製作国
イギリス
初公開日
1948年5月
上映時間
86分
製作会社
シネギルド


[c]キネマ旬報社