オリンポスの詩:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
オリンポスの詩
オリンポスの詩
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オリンポスの詩

1972年7月8日公開
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夢多き中年男が、死に行く息子に与える最後の夢・・・。製作はジュールス・シャーマー、監督は「バラの刺青」のダニエル・マン、ハリー・マーク・ぺトラキスの原作をペトラキス自身とアイアン・ハンターが共同脚色。撮影はリチャード・H・クライン、音楽はアレックス・ノースが各々担当。出演は「その男ゾルバ」のアンンニー・クイン、「Z」のイレーネ・パパス、インガー・スティーヴンス、息子のスタブロスにはラダメス・ペラ坊やが扮している。

ストーリー

冷い朝のシカゴ。賭けポーカーで朝がえりの下町ギリシャ人街の人気者マツーカス(アンソニー・クイン)が、美しいパン屋の未亡人アンナ(インガー・スティーヴンス)に声をかけて通った。彼は子供達にとって最高のパパだつた。原因不明の病気で寝たきりのスタブロス(ラダメス・ぺラ)は、よく話してくれるギリシャを夢見、いつかパパと行けると信じている。カウンセラーのマツーカスは無類の女好きでバクチ気狂いである。だからいつもお金に困っている始末である。久しぶりのバクチ大当りに御気嫌で帰ったマツーカスを待っていたのは、スタブロスの命があと僅かという悪い知らせだつた゜泣きくずれる妻カリオペ(イレーネ・パパス)を見、彼は決心した。スタブロスにオリンポスの丘を見せよう。だがギリシャ行の費用を借してくれる親友シセロは持病の悪化で死んでしまい、傷心のマツーカスはアンナを訪ねたが駄目だった。旅費の代償に彼の愛を求めたのだ。途方に暮れる被が思いついたバクチのイカサマも見破られ、皆に痛めつけられる彼は大事にしていたギリシャ人の誇りが音をたてて崩れていくのを聞いた。絶望し、うずくまるように帰って来たマツーカスを見て全てを悟ったカリオペは黙って金を出し、眠っているスタブロスを起し旅行の支度をした。金の出所はあえてたずねはしなかったが妻の気持が痛い程胸にしみた。その日ギリシャ行きの飛行機の中に、親子らしいひとりの男と可愛い瞳の少年が、嬉しそうに語り合う姿があった。

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作品データ

原題
A Dream of Kings
製作年
1971年
製作国
アメリカ
配給
東和
初公開日
1972年7月8日
製作会社
NGP作品


[c]キネマ旬報社