ヘンリー五世(1945):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ヘンリー五世(1945)
ヘンリー五世(1945)
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ヘンリー五世(1945)

1948年9月公開、137分、歴史
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ウィリアム・シェークスピアの同名史劇の色彩映画化で、四四年末から四五年にかけて製作された。製作、監督、主演は「レベッカ」「嵐が丘」のローレンス・オリヴィエで、監督としての処女作品である。撮影は「逢びき」のロバート・クラスカー監督のもとにジャック・ヒルドヤードが当り、セットはデナム撮影所で、ロケーションはエールのパワースコートで行われた。美術監督はポール・シェリフとカーメン・デイロン、衣しょうはロジャー・ファースとマーガレット・ファースで、編集はレジナルド・ベックが担当し、音楽は現代英国一流のウィリアム・ウォルトンが作曲し、ロンドン・シンフォニー・オーケストラがミューア・マシーソンの指揮で演奏している。色彩はテクニカラー式でナタリイ・カルマスが監督した。オリヴイエを助けて「無敵艦隊」その他多くの米英映画に出演したレズリー・バンクス、「誘惑の港」のロバート・ニュートン、映画初出演のルネ・アシャーソン、「妖婦」のフェリックス・エイルマー、「青の恐怖」のレオ・ゲン、エスモンド・ナイト、ハーコート・ウィリアムス、アイヴィー・サンテリエ等が出演している。

ストーリー

一六〇〇年五月一日、ロンドンのグローヴ座ではシェクスピアの史劇「ヘンリー五世」が、満員の観客を集めて上演されていた。舞台は一四一三年ロンドンのイギリス王宮の場で口上役が引込むとヘンリー五世が現われ、フランス王位継承の権利が王にあるか否かを、博識のカンタベリー大僧正に下問する。王は外征によって名を挙げようと考えているし、大僧正は寺領没収の議案が議会に出ているので、それをうやむやにするには外征が一番よいと考えているので、実際には権利のないのを、あるが如くに忠実をこじつけて王に言上する。そこで王は三万の軍勢を引きつれ、千五百隻の船に乗りサザンプトンの港を発ってイギリス海峡を渡った。セーヌ河口の要衝ハーフラーを攻め、遂に攻略したが、攻囲中に疫病が流行して三分の二の軍勢を失った。このために叔父エクシーター伯をハーフラーに残し、王は当時英領であったカレーへもどろうとする。一方ルーアンのフランス宮中では王女キャサリンが、間違いだらけの英語を話す侍女アリスにあやしげな英語を教わっている。カレーへ入城して兵力を養う前に全滅させようと、フランス軍は五倍の軍勢をもって迎え撃とうとする。アジンコートに屯したヘンリーは、闘いの前夜下士に変装して陣中をまわり士気を鼓舞した。翌くれば十月二十五日聖クリスピンの祭日、攻め寄するフランス騎兵隊を剛弓をもって、射たてて気勢をくじき、白兵戦数刻、王自らもフランスの元帥と一騎打してこれをたおした。かくてフランス軍の死者一万、英軍の戦死わずかに四百五という大勝利を得た。その後休戦の約成り、フランス王宮を訪れたヘンリーは、王女キャサリンを見そめ結婚を申し込む。かくて盛大な結婚式が挙げられ、イギリスとフランス両国の和は成り立った。そして観客の拍手のうちに幕は降りたのである。

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作品データ

原題
Henry V: The Chronicle History of King Henry the Fift with His Battell Fought at Agincourt in France
製作年
1945年
製作国
イギリス
初公開日
1948年9月
上映時間
137分
製作会社
トゥー・シティーズ
ジャンル
歴史


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