トンネル(1933):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
トンネル(1933)
トンネル(1933)
-

トンネル(1933)

1933年公開、81分
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

ベルンハルト・ケラーマンの大衆小説を映画化したもので「最後の中隊」「旅愁」と同じくクルト・ベルンハルトの監督作品である。脚色は監督のベルンハルトがラインハルト・シュタインビッカーと協力して行ったもので、撮影は「会議は踊る」「朝やけ」と同じくカール・ホフマンの担任。主役を演じるのは古く「アルト・ハイデルベルヒ」に主演した舞台出のパウル・ハルトマンで、これを助けて「モナ・リザの失踪」のグスタフ・グリュントゲンス、新人のオリー・フォン・フリント、アッティラ・ヘルビガー、を始めとし、オットー・ヴェルニッケ、エルガ・ブリンク、F・マリオン、等が出演している。作曲は「卒業試験(1933)」と同じくワルター・グロノスタイである。

ストーリー

大西洋の海底を通じて一大トンネルを建設し、これに列車を走らせて、ヨーロッパとアメリカとを二十時間で結びつける、というのが米国の一技師マック・アランの計画であった。これ計画を己の利益に取り入れ、米国の銀行家を動かしてトンネル・シンヂケートを作り上げたのは投機師のウルフであり、彼はシンヂケートの社長に納まる。やがて、ロング・アイランドからトンネル建設の大企業がアランの指揮の下に始められた。そして三年後には早くも50キロの地点まで掘り進んでいった。だが、このトンネルの作業は難中の難事であり、アランはこれが完成に寝食を忘れて没頭した。そのためには妻メエリーを止むを得ぬ事とはいえ顧みぬ日が多かった。メエリーにはこれが諦められぬ淋しさだった。が、この時分、ウルフは社金を使い込んだことを誤間化すため配下に命じて持ち株を売らせる一方、困苦と危険とに身をさらしている労働者中に扇動者を入り込ませて、株の混乱を掩護する事とした。だが、この扇動者のアヂもアランの熱烈な弁論の力には抑えられた。その上に、ウルフの悪事は人々の見破るところとなり三日以内に弁償せねば彼の身の破滅だと宣告される。ウルフは死物狂いになって一労働者を送りトンネルを破壊させようとした。が遂に事成らずしてウルフは自殺して果てる。しかし、その一方、坑内の鉄道は破壊され、通信線は切断されている。そして遂に爆破が来た。この椿事を聞いたのが地上にいたメエリーである。メエリーは夫の身を案じて駆けつけが、その途中で惨死する。で、最愛の妻と数百の坑夫とを犠牲にしたことからアランは自信も希望も失ってしまう。が、その彼を鼓舞したのは彼の親友ホビーである。アランは仕事のと尊い使命に目醒めて再び立ち上がった。再び作業が始まる。そして事業開始以来十五ヶ年目のある日、アメリカ側から掘っていった坑が、ヨーロッパ側から掘ってきた坑と見事にぶつかった。皆はアランを胴上げにした。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
Der Tunnel
製作年
1933年
製作国
ドイツ
配給
三映社
初公開日
1933年
上映時間
81分
製作会社
バヴァリア・ヴァンドール


[c]キネマ旬報社